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2024年04月21日00:41

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【映画感想】キリング・フィールド ('84)

最近、今期のアニメを観るのに忙しくて、あまり映画を観られていませんでした。新年度で仕事も忙しいですし。割と泣けてくるくらい。

しかし、これではイカン!と、今日も懐かしい映画を観ました。
1984年公開の『キリング・フィールド』です。
ローランド・ジョフィ監督ですが、監督よりも製作のデヴィッド・パットナムの方が知名度があるのではないでしょうか。

カンボジア内戦を舞台に、ロン・ノル政権の崩壊からポル・ポト政権下で行われた恐怖政治が吹き荒れる中を取材したアメリカ人ジャーナリスト「シドニー・シャンバーグ」と、通訳などでその手助けをしたカンボジア人ジャーナリスト「ディス・プラン」との友情を描いた物語です。

この作品、はるか昔にビデオレンタルで観て強い印象が残ったものの、その後DVD等のソフトを入手する機会もなく、もう一度観たいと思いつつ、なんとなく忘れたままになっていました。

それが、最近、また観たい熱が急上昇し、ネットで検索したら10年ほど前にHDリマスターBlu-rayが発売されていたことを知り、早速手に入れたのです。

そうして久々に観たわけですが、期待した通りの作品で大満足です。
クメール・ルージュの攻勢により陥落間近で混乱するプノンペンの風景や、そのプノンペンで事態の推移に不安を感じならも、ジャーナリストとしての使命を全うしようとする、主人公シドニー・シャンバーグたちの姿を通して、ジワジワと迫ってくる危険と恐怖が描写されていきます。

こういうの、つい自分の身に起きたらと考えて怖くなってしまいます。
今は平和な日本に住んでいるので、こうした事態に突然陥るとは言えませんが、例えば今のように中共による侵略行為を放置していたら、いつか自分の生活も外敵によって破壊されてしまうのではないかと、

映画の中でも、外国人である主人公たちはクメール・ルージュによる恐怖政治に覆われるカンボジアから脱出しますが、カンボジア人である通訳はそのまま取り残され、集団農場で強制労働に従事することになります。

映画としては、前半の通訳ディス・プランを連れてカンボジアを脱出できるかというサスペンス部分に比べると、クメール・ルージュによる大量殺戮の恐怖に怯えながら生き延びる後半では、その面白さがかなり違っていました。

その辺は、クメール・ルージュによる大量殺戮の実態の描かれ方が限定的だったからではないかと、そんな風に感じました。登場人物であるディス・プランやシドニー・シャンバーグの限定された視点でだけで状況や世界を描かれるために、全体像が見えてこないもどかしさが逆に迫真性を増してはいましたが、結末に向かっての脱出行などの緊迫感にはちょっと欠けていたかと。

でも、筋立てなどはすっかり忘れていましたが、久々に観て、やっぱり良い映画を観たと言う気持ちになりました。きっと、また観たくなるので、ソフトの購入は正解でした。
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