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2024年03月26日00:02

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誤りの謝り

悪い事をしたと思った時、大抵の人は相手に謝罪の言葉を伝えます。
しかし時には、自分が悪いと思っていなくても謝る人がいるようですね。


全国の10代〜60代の男女千人を対象に【自分の性格】に関する意識調査を実施したところ、
『悪いと思っていなくても、謝る癖があると思う』と答えた人が、
全体で67・2%もいたんですね。
基本、謝っちゃう人がいかに多いかという数字ですよね。


悪いと思っていないのに謝った理由について聞いてみると、
『気が弱い性格なので謝った』と答える方が多かったですね。


仕事の事で上司から注意され、
本人は全く納得していなくて、内心イライラしていたのですが、
気が弱いために表に出すことができなくて、不快感を持ったまま、
上司に謝ったという事例がありましてね。


理不尽な上司に言い返しても面倒な事になるだけなので、
この判断は正しかったのかもしれませんが、心の中に、ずっとモヤモヤは残りますよね。


それから謝る理由として『嫌われたくないから』というのがありましてね。
これは男女間などでよくあるパターンですが、
機嫌が悪いと彼女に当たってくる彼氏というのはいますよね。


彼女からすれば、ただのとばっちりなのですが、
文句を言うとさらに彼氏は機嫌を損ねてしまうので、
とりあえず謝っちゃうわけですね。


周りの友達からは『そんな奴とは早く別れちゃいなよ』なんて言われますが、
それでも彼氏が好きで嫌われたくないので、おかしいと思っていても謝るんでしょうね。


あと『その場の空気を良くしたい』という理由もあります。
会社で不真面目なくせにプライドだけは高い後輩がミスをしたので、
先輩が軽く注意をしたんですね。


すると後輩は、謝るどころかキレ始めましてね。
明らかに不機嫌な後輩に対して先輩は、
『きつく言ってごめんね』と謝ってしまうという・・・先輩は何も悪くないのですが、
このまま後輩がイライラしていても社内の空気が悪くなるだけだと思って謝ったという事ですね。
やっぱり、自分が悪くなくても謝ってしまう方って多いんですね。


ある水産加工会社が取引先の会社と揉めてしまいましてね。
水産加工会社の方に落ち度があるものですから、
早速担当者が取引先の会社に謝罪文を送ったんですが、
余計に相手を怒らせてしまいましてね。


「おい高木、お前、どんな謝罪文を送ったんだ」
「心のこもった謝罪文を送りましたよ」
「本当にか?ちょっと見せてみろ・・・
『君に謝りたい事がある。僕は君を傷つけた。君に謝りたい事がある。
損害補償はできないけれど、どうすれば償えるのかな。
冷えきった御社との関係にも、いつか春が訪れて、きっと花が咲くよね』・・・
ポエムじゃないんだから!何だこれは!?」
「心がこもってるでしょう?」
「そういう事じゃない!ウチは水産加工会社なんだから、もっとそれらしい謝罪文を書けよ」
「判りました。書き直します」


後日、別の謝罪文を送ったんですが、ますます取引先を怒らせちゃいましてね。
「おい、高木!また取引先を激怒させてるじゃないか。どんな謝罪文を送ったんだ?」
「ですから課長の言った通り、ウチらしい謝罪文を送ったんですよ」
「見せてみろ・・・『この度はマグロに申し訳ございません。アワビ申し上げます。
私が思ウニ、今回の件、中落ち丼はこちらにあるにもかかわらず、
サーモン間違ってないような態度を取ってしまいました。
甘エビがあった事は認めざるをえません。イクラ謝っても許される事ではありませんが、
またのご連絡をハマチしております』・・・お前の頭は【大トロ】か!」
これは怒られても仕方ないですね。


微笑亭さん太

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