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2020年09月02日22:57

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セブンルール<13坪の本屋>

スガ出馬会見とアベ辞任会見とを日記に。と思ったが、あまりに内容が薄くて断念。
(秋田の雪深い農家で、と語り出したときはちょぴっと期待したが、継承する、だけで具体的な施柵はなにも出てこなかった。辞任会見の方は、はじめて肉声を聞いた感じでちょっと良かったのだが(長期政権の成果はほぼ無し、保守系政治家にしかやり得ない方法での慰安婦財団が辛うじて))

仕方ないので、昨夜のテレビ番組で日記を。

もとネタの本を紹介した日記
『13坪の本屋の奇跡』木村元彦
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1974732014&owner_id=1077509

番組情報
わずか13坪ながら、書籍別の売上では大型書店を超えることもある大阪の老舗「隆祥館書店」。店主は元シンクロ日本代表から転身。街の本屋を守り続ける彼女のルールとは?
店主、二村知子は元シンクロナイズドスイミング日本代表で、世界大会で銅メダルの実績という移植の経歴を持つ。
「隆祥館書店」は、1949年に二村の父が開業し、5年前(GQ補足、店主を父の死で5年前に。運営はシンクロ引退直後からずっと)に彼女が引き継いだ。店の面積は13坪の小さな書店だが、書籍別の売上では、ときに大型書店やAmazonを超えることもあるという。
「小さな書店でも生き残る方法はあるはず」と語る二村。出版不況の時代に“街の本屋”を守り続ける彼女の7つのルールに迫る。

主人公:二村知子・隆祥館書店店主
大阪府出身、元シンクロナイズドスイミング日本代表。現役引退後、父親が1949年に創業した「隆祥館書店」に入社し、2015年から店主に。2011年から作家と読者の思いをつなぐトークイベントを開催している。

火曜夜11時放送の「セブンルール」。“今、最もみたい女性”、“今、最も見てもらいたい女性”の人生を7つの「ルール」で描き出す新感覚ドキュメント。
(ここまで番組情報手打ちコピペ)

次回と2週間にわたってがんばる本屋さんの女性特集。そのためか普段のオードリー若林ではなく、クリーフパイプ尾崎世界観、と、長濱ねる、がスタジオキャスト。本谷、YOU、青木はいるが。

「誰しも自分自身に課しているルールがある」
大阪の谷町6丁目、大通りに面して立つ(前を通過したことはありそうな場所だな)
創業71年の老舗書店。店舗面積はわずか13坪
(12坪長方形、3間×4間と考えると実は<まあまあな広さ>だが
サラリーマン時代、蕨駅前で愛用してたのは半分尾2間×3間の6坪、もっと小さかったが岩波を置く気骨はある本屋だった。つまりは町の本屋としては普通の大きさということ)
男性客、どんなの薦めてくれるのかなっていうワクワク感みたい名のもありますし
女性客、いい本をすごく薦めてくださるので(店主に)この前のあれもすごく良かった「堂島物語」もう一気に読みました。
店主二村知子は、千人もの客の好みを熟知し、その人にあう本を薦める、目利きとして人気を集めている。彼女が薦めたノンフィクション『典獄と934人のメロす』は、この店だけで453冊を販売。二村「日本で一番売ったらしい」素晴らしいほんとであったら、なんかもう、伝えたくてたまらんようになって」
13坪の小さな書店だがときには大型書店やAmazonを超える
<<『佐治敬三と開高健最強のふたり』380冊突破、『満点のゴール』350冊突破>>
この彼女、実は、シンクロナイズドスイミング(現アーティスティックスイミング)の元日本代表(相当に褪色した代表写真、何年前だろうか。スタジオは未知だったらしく盛大に驚く。ここまでに井村の本が写り込んだりしてたんだが)世界大会で銅メダルの実績を持っている。
父が創業した本屋を継いだ彼女。しかし、街の本屋が置かれている現状は厳しい。
<<全国の書店数1999年22,296店が2019年11,024店(古本ばかりのオレも荷担してるm人m)>>
20年前の半分に減少している。
二村「小さい本屋でも生き残っていける方法があるはず。本の力で悩んでいる人とかね、役に立つことは出来るんじゃないのかなっていうのはすごい思うんですよ。」
スタジオ本谷有希子「こういう書店がほんとに減ってますよね、もっと駅前近くにあった気がする」
青木「駅前の本屋がつぶれてる気はする」YOU「若い子とかネットで買ったりする?」長濱「そうですかねえ?」(若い子代表が否定するのに本谷、青木が全力ネット派汗)
(自社ビル上階入り口から出てくる二村)
彼女は毎朝、8時過ぎに出勤。従業員は彼女の他に社員1人アルバイト3人。13坪においてある本は様々。雑誌も文庫もあれば、流行りの最新コミック『鬼滅の刃』も並ぶ。
入り口付近の幅1間ほどの棚がこの店の最大の特徴だ。
(手書きポップ、面陳列(表紙を見せて並べる)も多い)
二村「自分がやっぱり読んで、もう「これは」っていうのを集めている棚ですね。」
彼女が読んで感動した、小説やノンフィクションのコーナー、新刊やベストセラーではなく彼女がいいと思ったものだけを置いている。
店前でまつ親子に「お待たせしました」
店の営業時間は平日8:30am〜10:00pm、日・祝10:30am〜8:00pm
親子連れに二村は「なにが好きかなあ」とおすすめ棚の下2段に大量にさした絵本を手に取る
「消防車とか?」母「新幹線とかありますか?」「ありますよ(こへ)新幹線あるよぉ」
レジで払おうとする客に声をかける彼女。
「今ね、本はあと1冊しかないんですよ(と手作りのチラシで)これがすごく良かったんですよ、最近の私の一押しっていうか」
『エンド・オブ・ライフ』佐々涼子、終末医療の現場を描いたノンフィクションだ
「最後のときをね、本当にこんなに生きてて良かったっていう思い出を残してあげるチームが出来るんですよ病院の。そのチームがいろんな人に関わった話がすごいいい話もあるし、伝わるものがものすごくあっていろんな方に読んでもらえたらなと思って」(スタジオすごい熱量だね)客「購入してしまって大丈夫ですか」「もちろんいいですよ」(スタジオ、ああ購入だあ)
<<こういう話すときの熱量、って大事だよなあ。たぶんアカペラだと自分もそうなってる汗

客、隆祥館さんが選ばれる本って、Amazonとかだと自分じゃ見つけられない本ですし、やっぱり来たくなる

二村にはお客さんに対して決めているルールがある。
二村「お店に来られたら何となく近づいてお声かけさせてもらってそのお客さんの今おかれてる状況とかを聞くことで、自分の頭の中にある本はお薦め出来るっていうのがあるんで」
<<ルール1来店したお客さんには必ず声をかける>>
声をかけ、自分がいいと思う本を薦める彼女。その結果、Amazonや大型書店を超えるこの店だけのベストセラーを多数生んでいるのだ。

月によっては20冊以上の本を読んでいるという彼女。その読み方には特徴があった。
(自宅?事務所?後ろの飾り棚には『13坪の本屋の奇跡』も置かれてる広い机にきちんと本を広げ、定規を手にする二村)
定規を取り出すと、赤線を引き始めた。そして附箋を手に取り、メモを書くとページの上部に貼り付ける。次々に附箋にメモして貼っていく。
二村「まず自分が読んで、グッと「これおかしい」と思ったところとか「これすごい大事なことやな」って思ったときにちゃんと線を引いて印をつけておくとわかりやすいというのがあって
<<ルール2本の肝は付箋にメモする>>
ほんとにこのフレーズ、この一つのフレーズを読んだら、絶対にみんな力をもらえるっていう所は自分の中の血や肉にしたいっていうのがあるんですよね。」
彼女が読んだ本は、どれも付箋だらけ(自分の本棚、付箋ついてない本が少ないくらい)。
こうして読み込むからこそ、本の良さを伝えられる。

最近お気に入りだという本を説明し始めると
「まだ若いお母さんが5年前に胃ガンになって・・・・(早回し省略)」
その内容を熱く語ること15分。
スタッフ「今のお話でもう本を読まなくてもいいくらい」
二村「(やっちゃった、と頭を抱えつつ)いつもねそれで私ね最後まで言っちゃったらダメなところまで言ってしまって、途中で止めなあかんのですよ 本当は」
スタジオ本宮「それは止めておいてほしいですねえ」(作家の本音)

隆祥館書店は1949年に父、善明さんが開業。その長女として彼女は生まれた。
二村「父が「本屋っていうのは地域に貢献するコミュニティの場だ」っていうのをすごく大事にしてて地域の発信基地みたなことを言ってました」

そんななか若い頃の彼女が打ち込んだのがシンクロナイズドスイミングだった。
(住居でポーズを決めてみせる二村)
日本代表として世界大会でも銅メダルを獲得した。現役引退後、しばらくして父の書店を手伝うようになった彼女。(晩年か、かなり痩せた父とピカチュウエプロンの二村、写真)5年前に父が亡くなると、彼女が後を継いだ。地域に貢献するという父の遺志のもと、どんなに売れていても起きたくない本があるという。(発注作業をする二村)
二村「人を傷つけたりとか差別を扇動するようなそういう本は置かない。置きたくない。」
隣国を差別的に非難するようなヘイト本の類は置かないのが、彼女のルールだ。
<<ルール3人を傷つける本は置かない>>
二村「やっぱり自分が人からやられてイヤなことは人にもしたくないっていう。売れるから作るんじゃなくて本当の伝えたいものを書く、それがいいから人に伝えるっていう」

二村は9年前から月に二回ほど作家を呼んでイベントを開催している。
<<2011年から「作家と読者の集い」開催>>
今は、コロナのため、リモートでの開催。
ノンフィクション作家、佐々涼子「こういう生き方も出来る。ああいうふうに生きてきた人もいる。・・・・」
これも街の本屋から地域に貢献する、という思いで続けている。
二村、書き手の方と読者を繋げるのが本屋だと思っているので、こういう形は続けていきたいと思います。

スタッフ姿の二村@東急スポーツオアシスもりのみやキューズモール
この日、彼女がラフな格好でやってきたのは、プール。
二村「ハイッ!(手拍子しながら)ハイッ!」視線の先には妙齢の方8人がプールで踊る
実は彼女、週に1回シンクロの指導をしている。受け持っているのは30代から70代までのマスターズクラスだ。
二村「からだがねえ、きちっと浮いているのに、ちょっと丸ぅくなっているから、体まっすぐのままで」背泳ぎをうながす、足を支えて背面で浮く動作の練習
もとシンクロ代表の経験を生かし、シンクロをやりたい一般の人たちを指導している
<<ルール4毎週火曜日はシンクロナイズドスイミングを教える>>
(1・2・3、1・2・3、とポーズしながら指導)
二村「シンクロの時間だけは、たとえばイヤなこととかがあっても本当に無になると言うか、私にとってはリフレッシュできる時間なのかもしれない」
生徒「先生はいつも厳しいんですけど生きがいみたい名のを与えてくれたり、始めて良かったなと思います。」生徒「練習にはいると怖いことも・・・・」
気心の知れた生徒たちとシンクロに打ち込む時間が彼女の癒しになっている。
代表だったときのコーチがこの人、井村雅代(日本代表・中国代表コーチ)
二村「本当に厳しい先生なんですけど、どんどんどんどん下の選手に追い上げられてきそうなときがあったんですね。「もうこれは私 自分の限界じゃないかな」ってそのときに思ったんですよ。そのときに先生が「あんたの限界はあんたが決めるんじゃない。私が決める」って」
決して諦めない、という井村さんの教えは、その後の彼女の生き方を変えた。

店にいたのは、一人娘の真弓さん
実は彼女、真弓さんが10歳の時に離婚。女手一つで娘を育ててきた。
二村「子育ての時も「井村イズム」というか「努力しないと結果は出せないよ」という「自分がなりたいものになろうと思ったら勉強しとかないとなれないよ」という」
真弓「もっとやれるでしょ、まだやれるんじゃないの、っていうのとか、何か他の打開策あるんじゃないのか、みたいな、そういう厳しさがありますね。」
その甲斐あって真弓さんは夢を実現、臨床心理士の資格を取得した。
今では月に一回、隆祥館で母と一緒に、子育ての指導をしている。
<<ルール5子どもは「井村イズム」で育てる>>

6:45pm
二村「じゃあいってきます」
夜十時まで営業の隆祥館、だが二村が7時前に店を出た。向かう先は上の自宅。
夕飯を作り、食事をとってから、店へと戻る。
<<ルール6 夜7時から8時は家で夕ご飯を食べる>>
二村「心臓のカテーテル手術というのをやったとき一昨年、ちゃんとごはんを食べて睡眠時間もきちんと取らないといけないって言われて」
2年前に心臓の手術をうけ、娘の真弓さんからも
「「お母さんいなくなったら本屋続けられへんよ」って言われて」
8:10pm食べ終えて店に戻る
店を長く続けるためにも、彼女は規則正しい生活を送っている。

経営厳しい、街の本屋を彼女が続ける、特別な想いとは!?
最近、二村は、新たな試みを始めた。ファイル片手に次々に棚から本を選ぶ彼女。
二村「1万円選書に申し込んでくださった方の選書をさせていただいてたんですね」
<<1万円選書、北海道のいわた書店が先駆け、1万円分の本を書店が選ぶサービス>>
20項目に及ぶ質問事項に記入してもらいその人に合うと思う本を彼女が選ぶ
実は彼女、厳選した本だけを並べる、セレクトショップ、のような本屋にしようと
考えたこともあったという。
二村「絶対セレクトショップにした方がいいよ」って「その方が二村さんやったら」って
実際そうした方がいいのかなと思って」
しかし、彼女が思いとどまったのには理由があった。
それは、本を楽しみにしている近所の子どもたち。
(財布にびっちりの小銭をトレイに開けて数える少女と二村と店員)
二村「これで600円あるかな・・・・」
少女「いえ近いけ、いったん戻ってくる」二村もうなづき、トレイをそのままに待つ

二村「めちゃ可愛らしい、お小遣い、握りしめてね・・・・」待ちながら
「リボンとか、コロコロコミック買いに来てくれる子どもたちとか。このままの、ほんと
普通の「街の本屋」
で、小さいお子さんからお年寄りの方までみんながね、来てくださるような、
このお店のままで居続けようと思っているんです」
<<ルール7「街の本屋」であり続ける>>
「ちっちゃいときから来てくれてる子どもさんが、大人になって、隆祥館を助けてくれたりしてるから、やっぱりそれ(本屋のセレクトショップ)は、したらあかんことちゃうかなと思って。

お金が足りなかった子が、戻ってきた。
二村、ろっぴゃく・・・・にじゅう、(店員に)ね?
少女、良かった、足りた!ありがとうございます!
二村、これ、お小遣い貯めてたん?
少女、はい・・・・月に1度買うために・・・・
(心がギュっとつかまれた感じっす)

別の日は、親子連れの子どもに付録付きの雑誌を手渡す二村
たった13坪の小さな書店。それでも彼女は
二村「なんか、こう、本の力で奇跡を起こせるんちゃうかな、って思って」
少年2人に、カバーをきっちりかけたコミック単行本を渡す
「ありがとう、どっちがどっちやったっけ」
中を見て少年「はい、これで合ってます」
それでも彼女は、本の力を信じて、小さな書店に立ち続ける。

(スタジオトークは一部感想をのぞいてまるっと省略しています)
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