宇宙開発というのは、これからどんどん進んでいくのでしょうが、
日本での宇宙部門というのは、文部科学省と経済産業省に分かれてるんですね。
以前それを一元化して『宇宙庁』というのを作る話が出た事がありました。
より一層の宇宙政策を推進するのが目的で出た話なんですが、
もしも実現に至っていたら、二つの部署を一つにするわけですから大変でしたよね。
人も沢山になりますから、机の置き場がなくなっちゃいまして、
机と机の間が物凄く狭くなっちゃいましてね・・・
宇宙庁なのに『スペースがない』という、妙な状態になったりしましてね。
宇宙というと『ブラックホール』の存在はよく知られています。
ブラックホールというのは、きわめて高密度で重く、強い重力を持つため、
周囲のあらゆる物質を吸い込んでしまう天体の事を言うんですね。
寿命を迎えた重い星が超新星爆発を起こした後に、収縮して出来るとされていて、
全ての銀河の中心には巨大なブラックホールが存在しているそうです。
何でも吸い込んでしまうブラックホールは、かなり怖いイメージがありますが、
身近にあったら結構便利かもしれませんね。
本物は太陽の六十億倍の重さで大きすぎますので、
会社のオフィスに置けるくらい、ごくごくコンパクトサイズの物があれば、
『ゴミ箱』として使えそうですよね。
何を放り込んだって、全て吸収してくれるからいいですよね。
よく、離れた位置からゴミを放って入らずに、
何度放り直してもゴミ箱のふちに嫌われ、汗だくになってる方がいらっしゃいますけど、
ブラックホールゴミ箱だったら、大体その位置に放れば、
ゴミ箱自体が吸い込んでくれますから安心ですよね。
ただ油断してると、
この後の会議用に準備した膨大なコピーが全て吸い込まれちゃったり、
ゴミ箱に吸い込まれつつあるヅラを、必死で追いかけている
部長の姿を目撃したりなんて事もありえますよ。
「ウチの会社さ、ゴミ捨てを頼まれた新人が、
毎年二、三人、それっきり行方不明になっちゃうんだよね〜」
なんてんで、結構大きな物まで吸い込めるんだな〜って事が判ったりするわけですね。
ブラックホールをゴミ箱代わりに使ってるって事が知れ渡ると、
やがて世間からは『ブラック企業』なんて呼ばれるようになるわけですね。
ブラックホールに対して『ホワイトホール』というのもありましてね。
ブラックホールは全てを吸い込みますが、ホワイトホールは全ての物質を放出するんですね。
ですから、ホワイトホールを家の玄関に置いておけば、
しつこい訪問販売や宗教勧誘、ストーカーなんかを
全部跳ねのけてくれるから便利ですよね。
ただうっかり、家計簿の表紙に付けてしまうと、
お金が出ていくばかりになっちゃいますから、気をつけなくちゃいけませんね。
微笑亭さん太
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