mixiユーザー(id:7796538)

2020年03月31日05:38

162 view

移情館(孫文記念館)

孫文(1886年11月12日〜1925年3月12日)は、中華民国の国父・政治家・革命家。
初代中華民国臨時大統領。中国国民党総理。「中国革命の父」、中華民国では国父(国家の父)と呼ばれる。また中華人民共和国でも「近代革命先行者(近代革命の先人)」として、近年「国父」と呼ばれる。

 移情館は、辛亥革命の父と仰がれる孫文(孫中山)を顕彰する日本で唯一の博物館として、神戸潜伏中の彼をかくまった川崎重工業の松方幸次郎との縁もあり、1984年に開設れた。
建物は、華僑の貿易商で相場師の呉錦堂(1885年〜1926年)の舞子海岸にあった別荘・「松海別荘」内に1915年に建てられた、八角形の中国式楼閣「移情閣」(六角に見えることから六角堂と通称される)と付属棟などである。
建物は1980年代に現在の付属棟が建てられ、移情閣等が大正時代に新たに建てられた。
舞子公園内には2000年に移築された。
松海別荘は1913年に孫文一行が神戸を訪れた際の歓迎式の会場であった。

 現在、館内の壁面には復元製作された金唐皮紙(手製の高級壁紙)によって装飾されて。館内には孫文の著作や遺品などの貴重な資料が展示され、自筆の石碑「天下為公」も残っている。
 楼閣の「移情館」という別称は、窓から六甲山地、瀬戸内海、淡路島、四国と「移り変わる風情を楽しめる」ことから名づけられた。
イギリス人建築家アレクサンダー・ネルソン・ハンセルの弟子・横山栄吉の設計で、八方どの窓からも違った景色に出会い、我を忘れる、ということから「移情館」と名づけたといわれる。また、楼閣の外観が六角形に見えることから地元では「舞子の六角堂」と呼ばれている。

 呉綿堂は、淅江省出身の貿易商で相場師。1885年に日本に帰化。行商から中国綿花の取引に成功しも鐘紡紡績、東亜セメント。小野田セメント、大阪メリヤスなどの大株主となった。
 還暦を迎え、事業の一線から退いた呉は1915年に、コンクリートブロック造り建築としては最初期のものである移情館を建てた。呉の没後の1928年、国道の拡幅に伴い松海別荘の本館は撤去されたが、移情館はその建物が船舶航行上の目印となるという理由により保存された。
そして、移移館は第二次世界大戦中には軍の施設として使われ、戦後は神戸中華青年会に寄贈されて、華僑の集会場所として使用。しかし、1965年の台風で被害を受けてから、建物は荒廃していた。
その後、孫文ゆかりの地にあるこの建物を孫文の記念館として再生しようという動きがあり、日中国交正常化10周年を機に、こうした機運が高まり、1984年11月12日(孫文の誕生日)に「孫中山記念館」として開館した。

孫 文 年 表
1886年(0歳) 広東省の農民出身である華僑の一家に産まれる。
1878年(12歳) ハワイで成功していた兄のもとに居候し、ミッション系スクールで中        等 教育を受ける。
1883年(17歳) 中国に戻り、広州の博済医院付属医学高、香港の西医書院で医学を修め        る。
1892年(26歳) マカオで医者として開業。
1894年(28歳) ハワイで革命組織の興中会を組織。
1895年(29歳) 日清戦争終結後、広州で反清武装蜂起を企てたが密告され失敗。日本に       亡命する。
1896年(30歳) ロンドンに渡り、清国大使館に監禁されたが、西医書院時代の恩師に救       出される。
1897年(31歳) 再来日し、宮崎滔天や平岡浩太朗、犬養毅たちと交流し活動の支援を受       けた。
1900年(34歳) 日本陸軍から武器援助の密約を受け広東省恵州で蜂起したが失敗。
1905年(39歳) 革命資金調達のため世界を巡り、革命家として知名度が上がったなか、        中国同盟会を結成。『三民主義』を表明。
1911年(45歳) 辛亥革命(第一革命)勃発。翌年、南京で中華民国臨時政府が樹立し、臨        時大統領になる。
1912年(46歳) 南京妥協により大統領の座を袁世凱に譲ったが、独裁を強化され第2革        命を起こすも失敗。再度日本上陸。
1914年(48歳) 東京で中華革命党を組織。翌年、袁世凱が帝政を復活させ皇帝に即位す        ると第3革命が勃発。
1919年(53歳) 中華革命党を中国国民党へと改組。ロシア革命に注目し、中国共産党に        接近する。
1924年(58歳) 1月に第1次国共合作を成立、反帝国主義をかかげた。9月に北方軍事党        閥の兵を挙げる。
1925年(59歳) 3月12日、癌により療養先の北京で死去。

0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する