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2020年02月11日05:56

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シェイクスピアとロマン派ピアニスト

 今、子どもたちは二週間の冬の学校休暇中だ。休みに入る前に、藤吾さんが学校の図書館で何冊か本を借りてきた。そのなかに、「ロミオとジュリエット」のマンガ版があった。日本人の女性漫画家がシェイクスピアに(たぶん)忠実に描き起こしたもののよう。

 それをよっぽど気に入っているらしく、私に何度も持ってきては自分が感心したところを熱をこめて話す。どうやって二人とも死んでしまうか(この死ぬシーン、何回聞かされたか・・・)、ロメオのまっすぐな性格(私は原作読んでないし、マンガも読んでないから知らんけど)、ジュリエットがちょっとあびに似ていること(あびは大概の日本のマンガの女の子に顔が似ている)、決闘、敵対する二つの家系、許されぬ愛・・・。

 少女向けに描かれていると思われるこのロマンチックなマンガに、10歳小学生男子がはまっている。藤吾さんって昔からそうだけど、なかなかのロマンチストだ。

 最近やっとさまになってきたショパンの「子犬のワルツ」は、藤吾さんが初めて弾く本格的といっていいロマン派のピアノ曲だ。前から藤吾さんはショパンを弾きたがっていたから、ここ数ヶ月、ほかの課題曲と平行しながらも食い下がっている。
 先々週あたりから、急に何か理解した模様で自由に気持ちの向くまま弾いている。本人の幼いなりの曲への理解をそれなりに表現し始めた感じがする。ただまあ、技術がまだついてこないけど。3月の発表会で弾くころまでに、もう少し技術的に進歩するとかなりよくなると思う。
 その表現を後押しするようにと、私は藤吾さんに何人かの有名ピアニストの「子犬のワルツ」を聴かせている。ユーチューブで聞き比べも出ているが、聴かせてすぐに藤吾さんは、ラファウ・ブレハッチがいいと言った。私も、一番軽快で繊細だと思う。
 藤吾さんって、こういう繊細なのが好きよね。
 後で二人で、「誰が弾いているでしょう?クイズ」をやってみたが、一回聴かせただけで全部当たった。かなりみんな個性的だから私でも分かるし、そんなに難しくはないんだけど、子どもでも分かるんだな、と一応彼のラファウ・ブレハッチが好き、を信用することにした。

 ピアノの先生も、この曲で藤吾さんが飛躍していると言っている。やっぱり好きなことをやるのが一番伸びるなと思う。

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