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2019年12月21日23:22

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12/16(月) 恵比寿ルルティモ寄席

年イチで開かれる落語会で、今年で6回目だそう。私は初めて。演者さんからはマクラで「毎回、長丁場となる会で」と触れてましたが、たしかに時間たっぷりでした。

饅頭こわい (桃月庵あられ; 開口一番)
陸奥間違い (三遊亭兼好)
帯久 (春風亭一之輔)
 - 仲入り -
竹の水仙 (橘家文蔵)
芝浜 (桃月庵白酒)

■陸奥間違い (30分)
浪曲を落語に移植した噺。番組表によると、兼好師匠が落語化したそうですが、検索してみると小満ん師匠も演っておられるようです。落語に仕上げる取り組みは、それぞれ独自にされたのかな。爆笑するような噺ではないですが、江戸の雰囲気が濃厚で、物語の舞台を楽しむ一席でした。そうした「渋め」の演目でもきっちり愉しませる兼好師匠は、やはり流石です。

■帯久 (50分)
一之輔師匠の長講は、本当に久しぶりに聴きましたが、ホントに巧い。人情噺というか政談モノですが、社会の不条理さを真正面から描き出して、それでこの大ネタがダレないのは素晴らしかったです。

帯久までで、この落語会は存分に味わった気分でしたが、まだ仲入りです (笑)。

■竹の水仙 (40分)
「私のほうはサラッと演ります。皆さんが、電車なくなって帰れなくなっちゃいますので。」そう告げた直後に、いきなりネタへ入った文蔵師匠ですが、たしかに客席を考えたら良い判断だったような。とはいえ、それでもネタ自体はきっちりこなして40分ほど。師匠の「竹の水仙」は、いつ聴いても明るくて愉快でイイですね。

■芝浜 (30分)
なんと、滑稽噺ともいうべき「芝浜」。夫婦の喜怒哀楽の演出は抑え目にして、独特な可笑しみのあるフレーズをちょいちょい挟んだ、笑える噺に仕上がっています。魚屋の熊が河岸に行きたくなくて、女房に言い放つ屁理屈「細かいコトいうと、もう魚屋じゃないかも知れない」がツボでした。いますよね、現代でもこんなこと言う人。

ただ全体的な評価は、悩むところ。別に「芝浜は、昔から人情噺と決まってるんだ」とは言いませんが、人情噺のために置かれている台詞がけっこう残っている割に、それが脚本として回収されてない感があったかなあ。
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