昔、母が誂えてくれた更紗模様の着物に、母の形見の道行コートを合わせ
日曜の午後、フラッと日展へ行ってきました。
どれも力作でした。
洋画部門の部屋を回ってピタッと足が止まったのがこの作品の前。
自宅介護していた母そのまま。
手首の曲がり具合、足の細さ、ポーズ、白髪、ベッドの様子、
まるで3年前の夏の我が家を見ているようでした。
切なくて、懐かしくて、悲しくて、涙があふれました。
伊藤寿雄という当地在住の作家さんの作品。
題が「母の像」とあることから、ご自身の母親でしょう。
作家さんの暖かい眼差しを感じました。
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