仕事のお取引先小会社のプロ用音響メーカーが開発されているDACを音質批評してどうなのか聞かせてほしいと拙宅にハイレゾオンリーのPC音源ごと置いていかれました。
1週間試聴して、地元オーディオ仲間、民生用オーディオメーカー技術者などにも聴いていただいて合格!となりましたのでレポートいたします。
開発されたメーカーは世界初の192KHz/24bitのデジタル信号のまま、音量調整、音質調整などが出来るデジタルミキシングコンソールを開発されたところです。
http://www.atl.co.jp/products/m2820h_pages.html
間もなくベルリン・フィルからのハイレゾデジタル配信のコンソールとして導入されると聴いています。
新譜で我々が目にしたハイレゾ音源はデジタル録音したマルチトラックをアナログに戻して、かねてからのアナログミキシングコンソールでミキサー。
再びデジタルに戻すようなことをしていたのでS/Nにかなり問題があったそうです。
それがデジタル1本でアナログに戻すことなく、ソフト製品化がようやく可能になりました。
どうでもいいことですが、このたしか230万円のコンソール。
レコード会社よりも公共施設の方に早く入っているようです。
CDやソフトが売れない音楽業界は不況にあえいでいて、音響機材の素早い交換が出来ないのはあのアビーロードスタジオすら、B&Wの最新型モニタースピーカーの入れ替えが少しづつしか出来ないことからも想像がつきます。
他方、ホール、体育館などの公共施設は税金運営。
定期的に機材が入れ替えが予定されているので、ある時期からこの最新のデジタル型になるようです。
当地でいえば、シンクロナイズド・スイミングと言われたプールダンスが行われる総合体育館にこれが入りました。
他に映画館ですね。こちらでは渋谷の最新映画館の音響の一切や、中島みゆきさんの夜会の機材なども開発されたほか、立川シネマシティーやポール・マッカートニーのコンサートで目にするMayerのラインアレイスピーカーをいち早く日本に紹介したとされます。
さて、拙宅に置かれたプロ用DACとPCです。
USB Audio Converter LDC-01U
http://www.atl.co.jp/products/ldc01u_pages.html
バランス接続オンリーのプロ用なので、端子にはXLRしかないほかは民生用のデジタル入力は同じです。
ヘッドホンも接続できるほか、出力VOLが付いていますので、プリアンプは不要でパワーアンプに直結できます。
まず初発の鳴りを聴かせていただいて、民生用DACなら幾らだろうかと想像したところ、だいたい30万円台から50万円台相当の音質と感じました。
ところが、12万円だったか15万円というのですから、ひっくり返りました。
早速これから譲ったソナス・ファベール/ガルネリ・オマージュで音楽喫茶を長野県庁内の喫茶で始められる友人のDAC第一候補です。
現場では、レコーディングしたスタッフやプロミュージシャンへのプレイバックモニター用のDACとして使われているそうです。
楽器や演奏の音質に一家言のプロの皆様のお耳を満足させなければならない厳しい現場品というのもよくわかります。
普段使いのESOTERIC Grandioso D1と比べると、ローエンドへの落ち込みが幾分足りないのと、音場の広がりがやや制限されるのは10数万と200万以上ですから比較するのも気の毒かもです。
開発のポイントはひとえにアナログ回路の音質だそうです。
最近はアンプもトーマンThomannS-75 MK2というプロ用。
ケーブルも迷ったらモガミのとおりの選択で、プロや民生用技術者の方々から意見されたこともないどころか、正しいケーブル選択肢の一つと。
ESOTERICもTEACから脱却できたのはプロ機器開発で揉まれたからだとか。
デジタル系を中心にこのところのプロ機器もとてもよくなっています。
値段対音質的性能、絶対的なアキュレートな音質を得たい立場からはバカ高くなったハイエンドオーディオではなく、プロ用機器に目を向けると意外な低コストでハイエンドと並ぶ?上回る音質が得られる可能性があると確信しつつあります。
機会があればプリアンプ代わりに前記デジタルコンソールを。
民生用DAC代わりにこれを。
民生用ポタアンを買うならこのステージモニター用ヘッドホンアンプも候補におすすめしたいです。
http://www.atl.co.jp/products/bha-2_pages.html
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