カリカリしない

週末はいい天気だったので、街の港の堤防に行って、また釣り糸を垂れる。魚は全然釣れなかったけど、ポカポカ陽気で確かに気分は良かった。でも初めて見るくらい海が汚くて、なんか細かい赤潮みたいな汚れに混じって煙草の吸殻も散見されて何で？と思ってたら、隣で釣り糸を垂れていたおじいさんが「毎年花見の季節の後はこんななんだよ」と教えてくれた。どういう仕組みなのかはわからなかったが、そういうこともあるのかとフムフムではあった。

先週の前半は、県に提出する書類の作成でキツキツだった。給与規定なんか作ってねーよ
と、同業他社の知り合いにそちらのものをメールで送ってもらって打ち直したり、計算機片手に会社の書類をあちこち引っ掻き回したり。県からドカッとメールで送られてくる資料作成のマニュアルっていうのが、嫌がらせかよってくらいに分かりづらいし、本来の仕事をやらせろよって。お金をもらうのに年々やることは面倒臭くなるが、はっきりしているのは年々もらえるお金が削られていくことだな。

官庁主導っていうのは、現場を知らない木っ端役人どもが物事をどんどん面倒臭くしながら、もらえるものを出し惜しみしていくことと認識しているが、現場のことを全然知らない連中が、言ってみれば野球をやったことがない奴が野球チームの監督をしているようなもの。そのくせルールブックにだけはやたら詳しくて、つまらないところにばかりケチをつけてくるという。

だいたい先週出た厚労省発表、介護職平均月収30万超えってどういうことよ？案の定mixiニュースでも炎上していたが、この間の障がい者雇用率に続けて、ミエミエの厚労省によるデータ改ざんじゃん。こういうことに国会でちゃんと突っ込むまともな野党ってのがいないってのが、本当に腹立つ。「まっとうな政治」なんて看板、街中でしつこいくらいに見かけるが、よく恥ずかしげもなく掲げるものだと思う。

麻生財務相もG20の場で消費税上げるって宣言しちゃうしさ。その使い道が福祉だっていうんだから笑っちゃうよ。そもそも福祉の財源っていうのは金を持ってる連中からお金を巻きあげて貧乏人に配るっていうのが基本じゃん。だれでも知ってる「所得の再分配」っていう奴。世の貧乏人から広く無理やり取り上げて、まず金持ち、お役人がガバッととってからお残りをまた貧乏人にチビチビ配りましょうなんて、ふざけんなって思っちゃう。

って、あまり腹立ててると血圧上がっちゃいそうだから、なるべくお気楽に生きてるけどさ。

今週の映画は「海街diary」（（監督：是枝裕和/出演：綾瀬はるか、長澤まさみ、夏帆、広瀬すず）を観ました。吉田秋生の人気コミックを実写映画化。湘南を舞台に、異母妹を迎えて4人となった姉妹の共同生活を通し、家族の絆を描く。BSでやってたのを録画したのよ。

「万引き家族」もレンタルビデオ店に並んだものの、まだ新作なのでこっちを先に見ておこうかと。なかなかの豪華なキャスト、この間亡くなった樹木希林さんもいい味出してるし。ワンシーンワンシーンが綺麗に完結していて素晴らしいんだけれど、全体を見通すのはなかなか退屈な映画ではある。そこらへんはまだまだ小津安二郎には遠く及ばないところだな。吉田秋生さんの原作も完結しているので、この同じ豪華なキャストで是非続編をお願いしたいところだ。