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2019年03月19日15:50

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ギーター「宇宙の理と地球の理」


スァミ・ヴィラジェシュワラ大師著「科学で解くバガヴァッド・ギーター」より。

河の源流は実に小さな流れであり、無限の広さを持つ大海とは比べものにならない。大海と同じ水として生まれ遠くの山から発した河は、山岳、砂漠、谷を通って大きくなり、河という本質を獲得し、途中の人間、動物、植物、鉱物などすべてのもののために奉仕し、自分を捨ててその義務を果たす。
そして最後に河は、その本質を後に残して大海に流れ込み、大海と一つになるのである。

私たちが心の目を開いて見れば、自然の至る所に無私の姿を見ることができる。

すべてのものが無私の奉仕を行っているにも拘らず、人間だけが例外で利己的である。先に河川が行う無私の奉仕行為について説明した。

ここでは、植物のリンゴの木を例にとってみよう。

リンゴの木は自分のためにだけに生きているか?
リンゴの木は明日に備えて何かを集めて蓄えているか?

リンゴの木は地下から水を吸い上げ大空から空気を呼吸し、最高のリンゴという果実を造りだしている。リンゴの木はその果実を隠したり、また自分のために蓄えることもしないし、誰でもリンゴを採ることができるようにしてくれている。

リンゴの木はその所有者に特権を与えているわけでもなく、敵も味方もない。石を投げつけたり枝を折ったりする若者にも、常に世話をし水や肥料を施してくれる農夫に対しても公平である。

誰でもがもぎ取って食べたり、それを売ってお金を儲けることができるように、リンゴを実らせている。
またリンゴの木は誰にでも雨や強い日差しを避けるため木陰を提供し、自然のすべての過酷な扱いに耐え忍んで完全に平静さを保っている。


動物の世界から牛を例にとってみよう。

牛の全生涯は犠牲そのものである。牛は乾いた役に立たない草を食べて牛乳を出す。言い換えれば、最も粗末な原料から最高の食物を造りだし人間に提供しているのである。

人はしばしば動物に対して残酷なことをするが、動物はすべての虐待を辛抱している。
最も恩知らずの動物である人間は、他に利用の道がなくなると喋ることのできない動物を無慈悲にも屠殺しその肉を食い、皮や骨を売って金を儲けているのである。

大宇宙の万物は、無私の奉仕に基づいて存在している。どうして人間だけが例外を許されるのであろうか?

人間もまた宇宙の万物の一部であり最高の智慧を持っている万物の霊長であるから、もっと親切に他を保護し無私の奉仕の模範を示すべきである。

それにも拘らず、逆にその智慧を悪用して自分の欲望を満足させ、他のすべての生物を無慈悲に虐待し宇宙の万物の営みを無意味なものにさせているのである。

人は人生の目的を忘れており、その悪い性癖によって宇宙の万物のサイクルを乱している。

万物の営みは無私の奉仕行為によって動かされているという原則は、下等生物から人間のレベルに至るまですべての生物に適用され、これに従うのは当然のことであり、知覚力のない植物や動物もすべてこの原則に従っている。

しかし、人間はこの原則を破る最大の悪人である。悪人が処罰されるのは当然であるから人間は罪を免れることはできない。
・・・以上。



船井幸雄さんは、次のように述べています。

地球上においても、人間以外のあらゆる物質や生命は、ほとんどがすべて助け合い、支えあって調和しています。例外は人間とガン細胞ぐらいです。

人間だけが、いつの間にか、自分たちが調和のとれた宇宙の一部であることを忘れ、エゴを追求しはじめるようになりました。

我々の世界には「地球の理」と「宇宙の理」の二つがあり、「地球の理」とは、人間がつくりあげた、地球でしか通用しない法則のことです。

「宇宙の理」というのは、「全宇宙で通用しているルール」です。宇宙には身勝手なエゴが存在せず、見事に調和した一つのシステムと考え方によって、多くの存在が生成発展しているように思えます。

宇宙は調和がとれた共生的なものです。この宇宙では、すべてがお互いのために良い方向に向かって生成発展しているのです。

「地球の理」は人間の「エゴ」によって生まれました。そしてやがて、それが地球上で「正しい生き方」として通用するようになりました。

地球人は、嫉妬やエゴの感情によって、争いや戦い、憎しみ合いや殺し合いをするようになったように思うのです。

ともかくエゴに突き動かされて進化・発展をとげてきたのは、地球上の生命体の中でも人間だけのようです。その結果が、現在の社会システムの崩壊、戦争、そしてさらには地球そのもの破壊という形になって現れてきた、といえないでしょうか。

記録的な世界的規模での自然災害、災害被害の大きさと頻繁性、そのための食糧危機の発生、国同士、民族同士、集団同士のテロ、戦争は尽きることなく世界各地で続いています。・・・以上。


いつまでも、このような地球の理が許されるはずがないと思いますん。
これから先、加速する時の流れと共に地球の激変はますますその激しさを増していくだろうと思います。

宇宙の理に気づいた方が一人でも多く増えてほしいものです。現在の地球と人類を救うことになる唯一の道だと思います。そして、それぞれの立場で、この激動期を耐え忍び身魂磨きに努めるとともに、大難を小難にと祈りたいものです。

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