小宇宙人体　血管・ＤＮＡの長さ

皆さん、私たちの体の中にある血管の長さはどのくらいだと思います。

血管の長さは１キロメートル？ いやいや。　では、東京都の直径くらいの長さ？ とんでもない･･･。
なんと、全長１０万キ･…地球２週半になるのです!!!

たった握りこぶしの大きさしかない心臓が、このとてつもなく長い、そして無数の血管、毛細血管を通して、体のすみずみまで血液を循環させている。
必要とするところに、１００億本ある毛細血管の前毛細血管括約筋を閉じたり、開いたりして、血液を送っている。

血管の中には髪の毛のように細くて長く、顕微鏡でないと見えない血管もあります。その極小の血管内部にも無数の血管壁があります。その無数の壁の抵抗を押しのけて、ドック、ドックと血液を送っているのです。

人工的には、たった１本の血管に血液を送り込むだけでも、莫大な力がないと送ることができない。医学や科学では説明できない不思議が、私たちの体の内部で当たりまえのように行われているのです。
そのお蔭で、今日も元気で生かされている。どう考えても、「私は生かされている」というのが本当のようです。

人間は６０兆の細胞でできています。そしてその一つひとつの細胞の中にはＤＮＡがあり、そのＤＮＡには広辞苑にして３千冊分の文字の情報量が入っているといわれます。
ＤＮＡの直径は５０万分の１ミリ。

ところで、ＤＮＡの全体の長さは一体どのくらいの長さでしようか。

とても信じられないのですよ。　ＤＮＡの長さは実に１.８メートルもあるのです。
あの小さな細胞の中（顕微鏡でないと見えないような小さな細胞の中）にですよ！　
１.８メートルもの長さのものが、複雑に折り込まれて、入っているのです。

すると、身体の中にあるＤＮＡ全体の長さを合計すると、幾らになるでしょうか。
細胞は６０兆ありますから、驚いてはいけませんよ･･････、
１.８メートル×６０兆 ＝１０８０億キロメートル

気が遠くなるような長さですね。
ＤＮＡの長さを全部足すと、約１０８０億キロという長さになるのです。
光速で走っても５日かかります。 田原総一郎さんは、「生命探検」の中で、人間の全細胞中のＤＮＡをつなぎ合わせると、何と地球と太陽との間を４００回も往復する長さになると言っています。

一人の人間の体の中には、このような、とてつもない長さの、膨大なＤＮＡが入っているのです。

私たちの体は頭のてっぺんから足の先、どの部分にも、人智の想像を絶するとんでもない偉大な智慧と力が働いているのは間違いがないと断言できます。
生きるよう、生きるようという「愛」の願いが込められている。
私たちの目に見える人体の背景に、何か見えざる大きな宇宙の英知、宇宙意思というか、サムシング･グレートの存在を感じてなりません。