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2019年01月11日22:48

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粉粿(hún-koé)と粉條(hún-liâu)

粉粿(hún-koé)と粉條(hún-liâu)

 台湾ではブニュブニュした食感の食べ物が好きな人が多いようだ。弾力があり、ちょっと歯ごたえもあるような食感を台湾ホーロー語でkhiūと言い、強調したい時にはkhiū-teh-tehやkhiū-khiūと言ったりもする。このkhiūの発音をアルファベットのQで表し、中国語会話の中でも很Qと言ったり、書いたりする。そして実際、台湾にはkhiū-teh-tehなブニュブニュした食べ物が多い。

 その中の一つが「粉粿(hún-koé)」だ。これは水に番薯粉(han-chî-hún=サツマイモの粉)を加え、かき混ぜたものを煮てから蒸し器で蒸した後に冷やした透明のゼリー状食材だ。クチナシの実(山梔子)を使って黄色く着色する場合も多い。黒蜜やシロップと一緒に食べたり、かき氷を加えて「粉粿冰(hún-koé-peng)」にして食べたりする。

 また同じく番薯粉から作る食材に「粉條(hún-liâu)」がある。hún-liâuとhún-tiâuという二種類の発音があるが、hún-tiâuという言い方には化粧品のメイクアップスティックを表す意味もあるから注意が必要だ。この「粉條」の形状は前回紹介した「米篩目(mí-chhî-muk=台湾客家語/ bí-thai-ba̍k=台湾ホーロー語)」によく似ている。でも白色ではなく透明のヌードゥル状食材だ。番薯粉を水に溶いて、かき混ぜドロドロにしたものを生クリーム搾り袋などに詰めて、ヌードゥル状の状態にしながらお湯の中に押し搾り出し、茹であげた後に冷やしたものだ。
 
 「粉條」も「米篩目(米苔目)」と同じように夏には冷やした甘いシロップに入れたり、かき氷を加えて「粉條冰(hún-liâu-peng)」にして食べたり、一般麺類のようにスープに入れたり、炒めて焼きそばのようにすることもある。またかき氷として食べる場合には上記の「粉粿」や仙草(sian-chháu=乾燥させた仙草の葉や茎に重曹を少し加え、煮つめてから漉し、冷やして凝固させたゼリー)、粉圓(hún-îⁿ =タピオカ)、杏仁豆腐、小豆などを加えて食べる人も多い。

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