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2018年08月10日20:53

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「プロヴァンス物語 マルセルのお城」母親の思い出の城

こちらを先に見て、終わってから「マルセルの夏」も観たいと、
そのまま、続けて観ることにした。
お夕食をして帰る予定だったが、外に出ると雨がパラついてきて、
連れ合いは傘を持って来なかったので諦めて、急いで家に帰った。
フレンチかイタリアンでも…と思っていたので、ちょっと残念。

「プロヴァンス物語 マルセルのお城」〈デジタルリマスター4K版〉
http://mixi.jp/view_item.pl?reviewer_id=10258677&id=4530712
プロヴァンス物語 マルセルのお城

プロヴァンスで昨夏を過ごしたマルセル一家は、
クリスマスも同じ別荘で叔父夫婦と楽しいひと時を過ごす。

マルセル(ジュリアン・シアマーカ)は
学校で奨学生に選ばれ、試験を受けて、
リセ(大学準備教育をする国立中等学校)に
進学すると決められ、猛勉強をしなくてはならない。

復活祭の休みにも訪れ、丘に出かけて少女に出会う。
マルセルに家まで送らせた少女イザベルはおませで、
女王のように振る舞い、マルセルを仕える騎士扱い。

少女が詩人だといった父親も、母親も一風変わった人たち。
マルセルの目には、貴族かも知れないと写った。
少女はピアノを上手に弾き、音楽学校に入るという。

マルセルは、昨夏知り合ったリリとも出会う。
そして、毎週別荘に来たいと願う。

母オーギュスティーヌ(ナタリー・ルーセル)は
教師の父ジョセフ(フィリップ・コーベール)の、
校長に上手く頼み込んで月曜日の授業を午後にしてもらい、
毎週来ることになった。

ある日、ジョゼフはかつての教え子と出会う。
彼は運河の管理人。運河沿いに行くと近道だからと、
大邸宅の別荘地を通り抜けられる鍵をジョゼフに渡す。

おっかなびっくり他人の庭を通り抜けるジョゼフ一家。
邸宅の持ち主や番人に見つかって…。

少年の目から見た少女の一家と、その現実、
父親の誠実さと小心さや、母親の機知と臆病さなど、
素直な少年の目にも大人の姿が見えて来る。

どんな人にも一生を振り返ると、あの時…という、
懐かしい時があるだろうと思う。

子ども時代、日常を離れて、両親と出かけた
海や山、スキーの光景は印象深く、今も忘れない。

森の中や無人島での海辺のキャンプ。
森はざわめき、川の音がして、夜空は星がギッシリ。
海は潮の香りに包まれ、波の音を聞きながら眠った。

親として子どもたちと一緒に過ごした日常に加え、
上高地や北海道、また海外への旅行など、
楽しくて、とても豊かな幸せな思い出。
そして子供たちは家を離れ、家族は形を変えていく。

作品の最後の数分、マルセルの家族や友人たち、
人の命の果敢なさが身に沁みる。しかし、
プロヴァンスでの日々は、マルセルの心の中で、
光り輝く幸福な思い出だろうなと、あの風景を思う。

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