若者や外国人にとっては、会議は苦痛でしかないので止めたいだろう。
しかし会議を仕切ってチーム内の情報共有や統制を図ることは中間管理職にとって基本中の基本で、新人がホウレンソウをまずは覚えるのと同じこと。会議を廃止するなら別の方法で情報共有や内部統制をやらないといけないが、代替案が書いてある記事は滅多に見ない。
会議主催者が主題と落としどころを事前にイメージしていない。
会議参加メンバーが事前に配布資料に目を通していない。
一方的な上意下達のみ。
呼ばれたから出席しただけ。
内規上、会議を開催しないと先に進めないことになっているから仕方なく開催する。
といった会議だと、かけた時間と労力の割りには無駄になる。そういうのは会議うんぬんの前に、構成員の能力や意識が不足していたり、社内ルールが非効率なので、会議を廃止したところで生産性は上らないし伝達ミスは増えるだろう。
しかし職場の多様化により、会議開催はやり難くなっているのも確か。
昔は同じ会社の正社員だけ(かつほとんどが男性)が集まって、みんな新卒一括採用で年功序列で上っていた同じ文化を共有している内輪の面子でやっていたから、いちいち事前にアジェンダを配らなくてもみんなが会議の概要は空気感で分かっていたし、落としどころはこうあるべきという共通認識もあった。
ぶっちゃけ昔の方が、会議なしでも喫煙所の井戸端会議だけで職場は回っていた感がある。
今だと同じオフィスで働いていても、プロパー正社員(親会社からの出向含む)と派遣と契約と業務委託と出入りの業者の常駐さんに立場が分かれていて、かつ女性と外国人が増えている。中途採用も昔よりは増えた。
フレックスや時短勤務や在宅勤務の人が混ざっていると、物理的に同じ場に召集するのが難しい。
それだけ立場がバラバラになると、会議を仕切る難易度は20年前に比べて格段に上がっている。
本当に会議が不要になったなら止めるべきだが、多様化に伴い会議を仕切るスキルが高度になったから、そんなの出来ないから止めるということだと大変マズイだろう。
年功序列で何となく順送りに昇進している中間管理職では、まだら模様になったオフィスの管理するのはもう無理だと思える。
立場が多様化して各人の意識がバラつきやすくなった現状、実際には会議というか情報共有の必要性は昔よりずっと上っている。メールや社内掲示板ごときでは漏れなく情報共有など出来ない。読まない人は読まないし、読んでも理解できない人やわざとスルーする人も居るから。
会議を廃止して、代わりに高度な情報共有ツールを導入した場合、そのツールの使い方についていけない人は脱落する。
また、その手のツールは入力項目が多く、けっこうな管理項目を末端のメンバーが自分で入力しないといけない。要するに全員がシステムによって機械的に管理されることになる。下手すると会議よりよっぽど面倒な破目になる。会議を廃止したらそうなることまで説明しないとフェアではない。
打ち合わせ大好き人間の性格は臆病で心配性!?
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=116&from=diary&id=5187641
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