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2017年05月27日17:26

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米 - 吉田嘉七 ガダルカナル戦詩集より



           米

                          吉田嘉七 


一月を食はずにありて
一月目米は届きぬ
ゴム製の袋に入りて
見慣れざる梱包なりき

その量の多寡、など問はん。
有り難し、銀の粒々。
手にとらば陽に輝きて、
いと白し、日の本の米。

しかも尚そは米のみか、
セロハンに味噌をつつみて、
又煙草、マッチをそえぬ。
栄養食、とりどりありぬ。

われらかく食はずにありと、
心こめ送り来たりし。
おろがみて押し頂けば、
はらはらと涙こぼれぬ。

されどせめて一日早く
なぜなれば届かざりしぞ。
一握の米をつかみて、
つつしみて墓前に供う。




   ggggggggggggggggggggggggggggg
日記作者注

制空権・制海権をうしなったソロモン海をラバウルからガダルカナルまで米を前線に届けたのは潜水艦部隊でした。 潜水艦と潜水艦乗員に多くの犠牲を出したものと聞いています。
   ggggggggggggggggggggggggggggg




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