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2017年05月03日11:18

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映画「楊貴妃」(1955年)溝口健二監督

名古屋のシネマスコーレで、映画「楊貴妃」を観た。

楊貴妃の役を京マチ子が演じていて、その当時の美人女優だったんだなあ。と、思った。

この作品は、香港との合作になる監督初のカラー作品である。

そういえば、「近松物語」は、白黒映画だった。

今の映画の色とは違っているようで、いかにも中国らしい感じだった。

演じている人は 全員日本人だが、何となく 雰囲気も中国らしい感じが 映画から醸し出されていた。

玄宗皇帝が すっかり弱ってしまってからの話なので、ストーリーとしては寂しいものだった。

楊貴妃が もともとは 下働きの女性で、台所仕事などをやっていて、そこから妃に出世したとは知らなかった。

楊貴妃の美しさに目がくらんで 政治のことをおろそかにしてしまった玄宗皇帝。

楊貴妃の一族を重用して、みんなの反感を買うようになってしまった。

立身出世のために 娘を利用しようとする人々の姿。

贅沢な暮らしをしていても 全然幸福には見えない人々。

何が 人間にとって幸福なのか。と、考えさせられる映画であった。






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