わが伝統禅の師 抱石庵 久松真一の著書が復刻されたようです。
「人類の将来に即応すべき宗教の真実の在り方を、すでに半世紀前に広く一般の人びとに向けて平易な言葉で提唱、「人類」的普遍を復権させる願いもこめた不朽の名著。 Google Books」
以下、久松先生が提唱するFAS禅の集会でいつも唱和されていた「人類の誓い」を紹介します。
…………
人類の誓い
わたくしたちは
よくおちついて本当の自己にめざめ、
あわれみ深いこころをもった人間となり、
各自の使命に従ってそのもちまえを生かし、
個人や社会の悩みとそのみなもとを探り、
歴史の進むべきただしい方向をみきわめ、
人種国家貧富の別なく
みな同胞として手をとりあい、
誓って人類解放の悲願をなしとげ、
真実にして幸福なる世界を建設しましょう。
1988年、OSHOが禅シリーズの講話に最後の炎を燃やしていたとき、講話の題材となる禅語録の英訳が足りなくなってきたため、ぼくはマニーシャから依頼され、日本の禅マスターの講話や逸話の英訳にとりかかっていました。
アシュラムの奥のバックヤードの庭先、樹々の木陰に設けられた翻訳セクションでのできごとです。
このとき僕は禅文化研究所から持ち込んだ久松先生の語録をファイナルとしたく、部分訳をマニーシャを通してOSHOに見せたところ、OSHOは関心を寄せ、もっとたくさんの文章を翻訳するようにとの指示がありました。
残念ながら88年の滞在は12月までで、ちょうどそのころPoonaにやってきたパルバに後を託し、ブミカと共に帰国したのでした。
けれどもOSHOの健康状態悪化のため、禅シリーズは翌年4月の洞山までしか続かず、日本の禅マスターシリーズにまで辿り着くことができませんでした。
OSHOが久松先生の語録や道歌を取り上げ講話する姿を見れなかったのは少し残念です。
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