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2016年04月14日19:24

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【美術】「黄金のアフガニスタン −守りぬかれたシルクロードの至宝−」展

皆様、御今晩は。6月19日迄東京国立博物館表敬館にて開催中の特別展「黄金のアフガニスタン −守りぬかれたシルクロードの秘宝−」展に行って参りました。


「文明の十字路」。そう称されるように、アフガニスタンは古くから様々な地域の人々が集まり、多彩な文化が花開いた地域だ。そこでの人の営みは、悠久の歴史が刻まれた数々の遺跡や遺物が物語る。

本展では、紀元前2100年頃から紀元後2世紀頃までに古代アフガニスタンで栄えた文化を、4つの遺跡から出土した名宝と共に紹介。中でも北部のティリヤ・テペから出土した煌びやかな黄金製品の数々は、日本初公開となる。

首都カブールにあるアフガニスタン国立博物館に所蔵されていたこれらの名宝は、1979年のソ連侵攻や度重なる内戦により消失したとされていた。しかし、実際には国の宝を守ろうとした博物館員が秘密裏に収蔵品を保管しており、内戦終結後の2004年4月、これらの収蔵品が保管されていた金庫の扉が再び開かれた。

そんな背景を機に、アフガニスタンの文化遺産の復興を支援するために企画された本展。アメリカのナショナル・ギャラリーやイギリスの大英博物館など世界10カ国を巡回し、累計170万人以上が来場している。

数々のドラマをくぐり抜けて現代に残ったシルクロードの宝を、ぜひその目で確かめてみて欲しい。


意外な程「黄金のお宝」は少ないのですが、一点一点の価値は比類無きものでして、もしこれが秘密裏に保管されていなかったら闇ルートにて個人のコレクターの中に永遠にお蔵入りしてしまっただろうなぁと確信させるものばかりでして、厳選に厳選を重ねた「至宝中の至宝」であることが分かります。

と…申しますのは「黄金伝説」展で華々しく黄金文化を輝かせた古代ギリシャやエルトリアの地から遠く離れたパクトリア文化の品なのでギリシャ文明の影響があったりペルシャの影響があったりとモノは小さいながらも「ここでしかありえないお宝」なので見栄えは劣るかも知れないですが、館員の方々が命に代えても守り抜いたことが分かるのであります。

考えてみれば「黄金の国ジパング」と称されながらパッと純金製のもので現在迄残っているお宝は「金印」位しか思いつかないのでして、金箔や金粉と言った形では残っているのですが「金そのもの」を加工する文化的な境界線と言うものがあったのか?
今回の展覧会を観て一番気になったのはその点でした。



http://www.gold-afghan.jp/
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