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2015年12月10日16:59

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井上長三郎&照子@板橋美術館

板橋区立美術館にて、 20世紀検証シリーズ No.5 井上長三郎・井上照子展 ―妻は空気・わたしは風― が開催されている。27日まで普通650円。

板橋区立美術館というのは、首都高5号池袋線が荒川へ向かって直角に曲がってるトコロ。
東京大仏のトナリ。

最寄りの西高島平駅(都営三田線)からでも13分かかる。赤塚からだと25分かかる。
妙に不便な立地ではあるが、時折おもしろい企画展をやっている。
ここへ来るのは二度目だが、前は何だったかな。(-_-)

朝から何かのアレルギーでくしゃみ鼻水が止まらず、ここはいっそ少し自転車でも漕げば体も温まって良いかと思って、往復20キロ程度だがリカンベントで行ってきた次第だ。

井上長三郎と照子は夫婦で画家である。それ自体はそう珍しくもないが…
画風に類似性は無い。
とは言え、長年夫婦をやってると個性はそのままだが、それ以降に積み重ねられた経験の部分がほぼ同じなので、影響が無いワケではない。
シュルレアリズムに影響を受けた時期も同じで、共にそっち方面へ走っているが、画風も影響を受けた画家も違う。
しかし、影響が同じ画風を育てるとは限らない。
競うというのとは多少ニュアンスが異なるかもしれないが、互いの芸術性を別な方向へと誘導するのも影響というモノのひとつの結果だろう。
この夫婦では、夫の長三郎は固く、暗く、社会的で、男らしい力強さを発揮するようになり、妻の照子は緩く、明るく、自然的で、ほのぼのとした女性的な優しさに傾向が見いだせる。
戦争の時代を通ってきた中で、より明確な男女の役割を求められていたと言うのもあったのかも。

それぞれ芸術家としての苦悩はあったのだろうが、なにやら穏やかな雰囲気がある。
万人に凄いと言わしめるコトのほどは無いのかも知らんが、見るべき価値はあると思った。

帰り道子供が飛び出してきて…いやぜんぜん危ない距離感では無かったのだが、ちょっとバランスを崩したとき、強くペダルを踏み込んだらふくらはぎを痛めてしまった。
鼻水は思い通りには止まってくれないし…

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