CD COMPUTER MAGIC , OMD

COMPUTER MAGIC “DAVOS”
ORCHESTRAL MANOEUVRES IN THE DARK
“DAZZLE SHIPS LIVE AT THE MUSEUM OF LIVERPOOL”

COMPUTER MAGIC

アメリカの宅録エレクトロポップ女子、ダンジー嬢の一人ユニット、
3年前にタワレコ押しで買ったCDがかなりよくて（12/12/24日記）、
翌年のライブも見に行きました（鈴木慶一氏やsalyuも来てた。13/6/2日記）。
その後、TOYOTAレクサスのCMに使われたり、順調に活動を続け
このたびようやく全世界デビューCD発売！

今回も嬉しくなるぐらい80’sエレクトロポップな音、満載。
シンセベースの音やフレーズ、シンセやシーケンス、そこに生ドラムの絡み具合がよろしい！
同じ女性ボーカルのイギリスのエレクトロポップ・チャーチズに比べると、
スカッとポップな曲はないけど、どの曲もバラエティに富んでて粒ぞろい。
エレポップ好きにはなかなかツボだらけの音です。

前作でも思ったけど、エレポップにありがちなシンプルな感じではなく、
メロディやアレンジの展開が豊富で、
カラフルなアメリカンポップをエレポップのフォームで演奏しているような感じも。

それを一人で歌詞、曲、アレンジや音色作りをし、
ライブでのボーカルも予想外にしっかりしてたし、たいした才能です。
おまけにルックスも日本のアパレルのイメージガールを務めたりでキュート！
今回も前作同様、ジャケットは宇宙服、そんなちょいオタク体質も日本人好みやし。
もうちょいエレポップファン以外にも受けるポップな曲作ったら、一気に人気が出るかも。　
才能と美貌はあるので、楽しみです。

↓　新作で一番POPな曲
https://www.youtube.com/watch?v=48TQ04-zgjU


↓　前作で一番POP。宇宙服姿でNYを歩き回るダンジー嬢が可愛い！
https://www.youtube.com/watch?v=1dwNIuN9LN8



↓TOYOTAレクサスのCMの曲
https://www.youtube.com/watch?v=TD08npkZfWA



OMD

昨年11月に彼らの出身地リバプールの美術館で行われた、
1983年に発売された４枚目”DAZZLE SHIPS”再現ライブをiTUNEでポチッと。

彼らの人気を不動のものにした3作目”ARCHITECTURE&MORALITY”に
続いて発売された”DAZZLE SHIPS”、当時期待して買ったら、
かっこいい曲となんじゃこりゃ？が混ざってるって思ったのを覚えています。
昔のラジオの短波放送、汽笛の音、工場の音、ABCと１２３のボイスコラージュ
といった音のループが随所にちりばめられており、
いわゆる実験的で全体的に静かな音。
でも、何度も聞くと彼ららしい味わいが滲み出てくるアルバムでした。
ちなみにアルバムのカバーは彼らやNEW ORDERでも有名なピーター・サビル。

YMOもライディーンやテクノポリスの大ヒットから、
”BGM”や”テクノデリック”という、ぱっと聞いたら以前より暗い、
いろんな音をサンプリングした実験的なアルバムを出したように、
彼らも商業的セールスよりも自分たちの好きな音楽を目指したわけです。
RADIOHEADもこのアルバムが好きだとウィキに書いてました。

美術館という少し変わった会場（会場の前の港に彼らが少年時代に見た
DAZZLE SHIP(迷彩塗装がされた軍艦)が停泊）に相応しい、
アルバムの中でも今までライブであまりやっていない、
ゆっくりめでサウンドコラージュが中心の曲の数々、
（DAZZLE SHIPS,INTERNATIONAL,ABC AUTO INDASTRY,SEALAND）
改めてその使われている音の美しさに（音の隙間も含めて）感動。
そんな美しい音にエレポップ界でも珍しい全身を使って熱唱する
アンディーのエモーショルなボーカルが被さり、
エレクトロな音に血が通います。

後半は過去のヒット曲や５年前の再結成以降のノリのいい曲のオンパレード。
このライブ、ドラムが病気で欠席して3人体制ですが、
それを補う地元のファンの熱気で大盛り上がり。
これが19曲で1500円とはかなりお得！

彼らの曲はどれも、シンプルなコード進行にキャッチーなメロディ、
シンセによるこれまたキャッチーな裏メロが耳に残ります。
こうやってライブを聞くと、
改めて自分がオリジナル曲を作れるようになったのは
彼らの曲の影響だなと感じます。
もっと評価されてもいいバンドやと思います。
NEW ORDERだけ何故にあんなにも評価されるのか不思議？

84年の初来日以来、ライブを見ていないので
是非来日して欲しいもんです。

↓今作のダイジェスト
https://www.youtube.com/watch?v=PPG3ArMQ038




↓ 彼らの代表曲”MAID OF ORLEANS”
　アンディーのエレポップ界掟破りの熱唱と激しいタコのようなダンス
https://www.youtube.com/watch?v=yAwAEK3SKlw


↓今回収録されてなかったアルバム最後の曲。　
OMDの中でも極めて美しい曲のひとつ シンプルの極致、でも余韻が残る。
https://www.youtube.com/watch?v=lW6lIgjOEVs




試聴してよかったけど買わなかったCD

CHVRCHES
待望の2作目、今、一番売れてるエレポップ、
いや〜今回もキラキラでキャッチーです。
ローレンちゃんも相変わらずかわいいし、売れて当然。
しかし、あえてCOMPUTER MAGIC押しということで、買うのはパス。

https://www.youtube.com/watch?v=QpFXXPruuqU#t=30




SOGGY CHEERIOS(ソギー・チェリオス)　”EELS&PEANUTS”
カーネーションの直枝政広とワールドスタンダードの鈴木惣一郎のユニットの２枚目。
これこそ大人のシティポップ、味わい深い、日本語のポップス。
さすが元祖シティポップはっぴいえんどの第一世代申し子だけある。
秋の夜長に美しいロック。
昨今の”シティポップ”ブームを取り上げる媒体は若手だけでなく
ちゃんとこういうベテランアーチストも取り上げて欲しい。

https://www.youtube.com/watch?v=6fHocaRtAQ4&feature=youtu.be