★優しい言葉は、たとえ簡単な言葉でも、ずっとずっと心にこだまする。・・・マザー・テレサ
★ほめ言葉をもらえば、それだけで2ヵ月間、幸せに生きられる。・・・・・マーク・トゥエーン(アメリカの作家)
★やってみて、言ってきかせて、させてみて、ほめてやらねば人は動かじ。・・・・・連合艦隊司令官 山本五十六
★あなたが部下をもつ身なら、100回叱るよりも、1回ほめるほうが部下を大きく育てるものだということを心に刻んでおこう。・・・・・斉藤茂太
★人は誉められるとその言葉が500回、頭の中で響くってことです。・・・・・五日市剛
★小さなことをほめよう。同じことでも何度でもほめよう。・・・・・斉藤茂太
人をほめるということは、その人に喜びと、自信と希望を与える利他の行為だと思います。人を動かすには叱るよりほめて動かすようにしたいものです。
以下、斉藤茂太氏「いい言葉はいい人生をつくる」よりです。
シドニー五輪の女子マラソンで、日本陸上史上、女子選手初の金メダルを得た高橋尚子選手を育てた小出義雄監督も、ほめ上手で知られている。
高橋選手とマン・トゥー・マンで練習をしている光景をテレビ番組で見たことがあるが、
「いいよぉ。Qちゃん(高橋選手の愛称)。今日は調子がいいねぇ」とほめまくる。
調子が悪い日にはもっとほめる。
「今日は絶好調だ。タイムはちょっと伸びないけど、走りは完璧だ。こういう走りの後はぐーんと伸びるんだ。いまは力をためる時期なんだ。うん、いいよぉ」。
金メダルを取った後も、小出監督はことあるごとにこういっている。
「高橋はもっと伸びる選手ですよ。必ず、ここ1〜2年の間に大記録をモノにしますよ。だって、高橋選手はすごい選手だもの。なにしろ、あの子はかけっこが三度の飯より好きなんだ。走るために生れてきたような子なんだ」。
第三者を介して褒め言葉を伝えると、直接ほめる以上に、本人に勇気と力を与えるものだ。そのことを小出監督はよく知っているのであろう。だからマスコミを巻き込んでほめているのである。
同じほめ言葉でも、小出監督流に、他人に向かってほめ言葉をまき散らすとっさらによい、オーイと叫んだ声が山肌にこだまして、いっそう大きく深い声になって響くように、褒め言葉も他人を経由させると、当人の心に深く響くのだ。
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