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2015年01月30日02:30

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「Mika Ninagawa:Self-image」

原美術館で、5月10日までの会期で開催中の「Mika Ninagawa:Self-image」展へ行った。どーでもよいことだが、原美術館へは品川駅から行く人が大半だと思うが、京急の北品川駅で降りて、品川女子学院とファミマの間の道を入り、ミャンマー(ビルマ)大使館前を右折した方が、ずっと近いので、お勧め。
蜷川実花さんご本人には、以前、村上隆御大の主宰する「GEISAI」で、お会いしたことがある。「蜷川カラー」とでも呼ぶしかない、あの独自の極彩色の写真は、確かにすごいとは思うが、正直、彼女の外見も、その作品も、少々、苦手だった。
でも、今回、1階の廊下とギャラリー2の「noir」の連作を観ると、そのまばゆいばかりの極彩色の中に、まぎれもない闇を見出し、死のイメージすら、感じとることが出来て、思わず、これは凄いと、心底、そう思った。
2階のギャラリー3と同5のセルフポートレイトは、「蜷川カラー」を封印した、粗いモノクロの画面と、その中に晒された彼女自身の裸身が、生々しいというか、痛々しい。観てはいけないものを観たような、思わず、顔を背けたくなるような、そんな感じ。
反面、ギャラリー4の桜の連作「PLANT A TREE」は、めくるめく陶酔と、刹那の感覚に、その中に身を置くと、身体がクラクラする。
ああ、凄い人だなぁ・・と、自らの不見識を、恥じた。その他、新作のインスタレーション等もあって、決して、広いとはいえない、原美術館のスペースを、縦横無尽に埋め尽くした、極めて、充実した内容の個展である。きっと、会期中、あと、何回か、観に来ることになるだろう。

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