mixiユーザー(id:7793076)

2008年09月10日23:44

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ゲームの森

外を徘徊し無駄金を使ったりしないようにスーパーファミコンを買い、家に引き篭もりドラクエ6をやり始めて早、2ヶ月。
ゲームはクリアしたものの唯一、心残りな事があった。
このゲームにはモンスターを仲間にして一緒に闘いにいけるシステムがあるのだが、どうしても最強のモンスターが仲間になってくれない。
彼の名はランプの魔王。
私は彼がある一箇所でしか出現しない場所に立て篭もり彼の出現を待った。
彼が出現して戦闘にて勝利する事が出来ると運が良ければ仲間にする事が出来るのだ。
・・・一体、これまで何百匹倒したろうか。
彼を求めてもう4日目だ。
もー諦めてやめにしようとも思ったが、今までの苦労が脳裏を過ぎり、たかがゲームごときに負けてなるものか!と鼻息を荒くし、負けず嫌いな私は根性を据えてコントローラーを握り返した。
それは歯にはさまった焼きそばUFOのキャベツを親指と人差し指でつまんで引きずり出している時に起こった。
倒したランプの魔王が起き上がり私の前に立っている。
いや、正確には浮かんでいる。
フォト

「ま・・・魔王ぅぅ!!!!!」

ついに最強のモンスター、ランプの魔王を4日目にて仲間にする事が出来た。
それはまるで振られ続けた憧れの女を決して諦めず、求め続けて振り向かせる事に成功した勝利者に似ていた。

「魔王〜〜〜っ!!!」

思わず大声で叫んだ。
二次元の存在でなければその胸に飛び込んで行きたい所だが、何せ相手は二次元そういう訳にはいかない。
オタク達の萌えキャラに恋する禁断の愛の歯痒さが多少なりとも分かった気がした。
しかしながら、いざランプの魔王を仲間にすると何でこんなにムキになっていたのだ?と改めて考える。
すぐに答えは出た。
私の中のもう一人の自分が答える。
森ちゃん、それは君が森嶋將士だからだよ・・・と。
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