▲右が近藤房之助。左は “憂歌団” 木村充輝(あつき)。
〓日立の “つくろう” という CM に引っかかったのですよ。
〓というか、耳を引っぱられたのです。画のほうは、オッサンたちの “ものづくり” がテーマの、これといって色気もナンもないシロモノですが、
歌がグイグイと耳をヒッパル
〓もしや、と思って調べてみると、やはり、
近藤房之助 (こんどうふさのすけ)
でした。
「誰、ソレ?」
というならば、B.B.クイーンズのボーカルと答えますがな。みなさん、ごぞんじ、『ちびまる子ちゃん』 のテーマ曲、
“おどるポンポコリン”
を歌ったヒトでげす。
〓あるいは、『はじめてのおつかい』 の ♪ドーレミファ、ソラシドー、ドシラソー、ファミレドー♪ あるいは ♪しょげないでよ、ベィビィ♪ という挿入歌、
“ドレミファだいじょーぶ”
“しょげないでよ Baby”
を歌っているヒトでげす。
〓B.B.クイーンズなんて、B.B. King をモジッた覆面バンドのサイドビジネスで有名になっちゃったけど、アッシは、
近藤房之助こそ、日本人で、ただひとり、
米国の黒人ブルースマンと
ボーカルで太刀打ちできるヒト
だと思うんでげすよ。本場、ニューオリンズやシカゴで活躍する日本人ギタリストなんてのは、今では珍しくないですが、ボーカルばかりは、どうにもならない。
〓世界陸上の短距離が、米国の黒人選手の独壇場になっている、あの感じです。たぶん、走るのも、歌うのも、肉体の構造が違うんだと思うんだな……。
近藤房之助
〓日立の CM “つくろう” が始まったら、耳をスマしてみてちゃぶだい。
〓『靖国 YASUKUNI』 のロードショー館が追加になりました。
シネマアンジェリカ
ですね。17日 (土) より、1日4回のロードショーです。10日 (土) からの 「シネカノン有楽町1丁目」 のレイトショーも予定どおり上映されます。
〓先週まで、“チケットぴあ” 等のプレイガイドで、
『靖国』 の前売り券を見かけなかった
のに、今週からは 「全国共通券」 を見かけるようになりました。ナンというか、とにかく、公開に際して、配給側がバッタバタだった感じがよく伝わってきます。4月がダメだったにしても、
ナニがナンでも連休に封切りたかった
という下心を感じます。
〓『靖国』 の前売り券は、
当日 1,800円に対して、前売り 1,300円
です。
「それがナンだ?」
と言うかもしれない。
〓だいたい、映画料金というのは、ロードショー館で、
一般 1,800円 / 学生 1,500円 / シニア 1,000円
でさあね。これに対してですね、前売り券というのは、
1,500円券 / 1,400円券 / 1,300円券
というのがあります。アッシが見るようなミニシアター系統の 「あまり収益の見込めない映画」 というのは、まず、1,500円です。17%引きですね。よく考えれば、すごい割引率なんですよ。
〓 1,400円券というのは、それほど多くないが、ときどき見かけます。22%引きです。
〓そして、一応の収益の見込めるようなエンターテイメント系の映画は、1,300円券であることが多いです。28%引きです。元値の 3/4 を切っているんですよ。
〓もっとも、学生さんなら 1,500円券は意味がありません。まあ、記念に半券が残るだけです。しかし、1,300円券ならば、13%引きですね。シニア料金で入れる面々には、もちろん、カンケーないハナシですが。
〓ハリウッド映画ばかり見ているヒトたちは、
映画が始まると、もう、前売り券は売っていない
と思っているかもしれません。米国映画で大手が配給するものは、公開とともに前売り券を引き上げてしまいます。しかしですね、それ以外の映画ってえのは、
各チケットショップで、仕入れたチケットを、
全部、売り切ってしまうまでは、販売を続けます
〓ミニシアター系のチケットなんてのは、大ヒットでもしなければ、売り切れませんから、公開終了までチケットショップにあります。
ロードショー館の前のチケットショップに 500円引きの券が売っている
なんていうことはザラにあります。
一般料金で映画を見ざるを得ないヒトは、
行きがけのプレイガイド、チケットショップ、金券ショップ
なんぞで買って行かないと損でげす
〓もっとも、ミニシアターのチケットは、置いてあるところと、置いてないところがあり、
客の入りが悪いと予想される映画ほど、扱っているところが少ない
ですね。ヒドイ場合には、公開する、その映画館でしか売っていないことがあります。もちろん、そういう場合は、公開と同時に前売り券の販売は終了です。
〓でね、今回の 『靖国 YASUKUNI』 の前売り券ですよ。
1,300円
という価格設定がナニを意味しているか?
『インディ・ジョーンズ』 並に客が入る、と踏んでいる
ということを示しています。
〓それは、そうとですね、7月に、シネスイッチで、アルベール・ラモリスの
『赤い風船』、『白い馬』
のデジタル・リマスター版が公開されるそうです。もう、前売りを発売中。1,500円ですから、大入りはない、と踏んでいるんだな。
〓ここのところ、古典的名作の “デジタル・リマスター” ブームが一息ついている感があります。こういうのは、DVD 化に際して、ついでに上映用フィルムをつくる、という感じのものです。『砂の器』 のように、公開当時よりも状態の良いプリントで見られる可能性もあるわけで、こういうときに映画館で見ないというテはござんせんぜ。
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