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2007年10月04日00:28

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世のクソ野郎共

友達が会いたいという事でお茶をしてきたその帰り、俺様のアパートの近くで人だかりが出来ている。
なんだ?と覗き込むとお婆ちゃんが倒れていた。
3人のおばちゃんが必死に介抱している。
人込みをかき分け「どうしました!?」と声を掛けるとおばちゃんの一人が「ガードレールに掴まっていたお婆ちゃんが苦しそうにして倒れた。」と説明してくれた。
倒れてるお婆ちゃんは苦しそうにもがき苦しんでいる。
これはイカン!と思い、家が近い俺様は急いで家に戻り、家から布団を持ってきた。
俺は現場に戻るとまず頭をコンクリートに打ちつけないようにお婆ちゃんの頭の下に布団をクッション代わりに差し入れた。
そして何かの拍子に割れて怪我や物損をしないようにお婆ちゃんの掛けている眼鏡を外した。
お婆ちゃんは相変わらずもがいているので、まず頭を守らなきゃと俺様は頭を両手で支える。
うーむ、ライフガードの仕事してた経験が役に立ってるな。
その間にもう一人のおばちゃんは必死にスティックシュガーを舐めさせようとしている。
どうやら血糖値が低いらしくそれで倒れてしまったらしい。
お婆ちゃんの鞄の中にそれらしい治療に関する道具とかが入っていた。
救急車や警察や家族の方に連絡を取り、後は待つしかない・・・。
3人のおばちゃん。
一人は上半身を支えスティックシュガーやトローチを舐めさせようとしている。
一人はお婆ちゃんの鞄を探りお婆ちゃんの分かり得る情報を調べている。
一人は携帯で連絡をつけている。
俺様は暴れるお婆ちゃんの頭を支えている。
警官が到着するが何するでもないただ見ているだけだ。
おいおい。
気付けば人だかりの整理してる。
お、少しは役に立ってやがる。
10分程すると娘さんと救急車が来てくれた。
うーむ、助かった。
娘さんは救急車に乗り込む前に救助に当たってくれたおばちゃん達の連絡先を聞いている。
娘さんはすぐに救急車に乗り込んだ方がいい。
状況説明もおばちゃんの一人でもいれば大丈夫だろう。
お礼の品などの気を使わせてもしょうがないと思ったので俺様は娘さんに外した眼鏡を渡し、布団をまるめると救急車に乗ったお婆ちゃんを確認してその場を去った。
お礼の品も言葉もいらん。
天国にいる俺の嫁さんが俺を誇りに感じてくれればそれだけで充分だ。

それはそうと・・・
これだけの人だかりがある中で世の中の男は何をしている?
俺が割り込むまではおばちゃん3人だけだったぞ。
救助に夢中になってて相手にしなかったが、携帯で写真やら録画してたアホもいた。
全く世も末だ。

お婆ちゃんが暴れて吐き出したスティックシュガーやトローチで布団がベトベトだあ。
布団買わなきゃ。


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