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2024年03月11日23:51

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『花の告発 煙雨に仇打つ 九義人』前半12話を鑑賞致しました。

7年前、住み込みで刺繍(ししゅう)の技術を習う繍坊にて、師匠の呉廉(ごれん)(チャオ・ジェンユーさま)から性被害を受けたと、藺如蘭(りんじょらん)(フー・イーシュエン御嬢様)が役所に訴え出る。しかし、皇太后にも作品を気に入られる刺繍の達人・呉廉は地元の有力者である寧国公(ねいこくこう)夫人(シェレン・タン姐さん)に守られており、訴えを取り下げざるを得なくなった藺如蘭は非業の死を遂げる。7年の月日が経ち、藺如蘭の親友で、同じく呉廉の被害に遭った孟宛(もうえん)(ウー・チェン御嬢様)は、知恵と采配で寧国公夫人のお気に入りとなっていた。亡き親友の遺志を継ぎ、周到な復讐計画を練ってきた孟宛は1人ずつ仲間を集め、ついに呉廉への反撃を開始する! 真実と正義を求めるために始めた戦いの決着は、果たして!?

このドラマ、観るまでに非常に敷居が高くて、まずU-NEXTに加入しなくては成りません。おまけに観放題と言う訳で無く、二話目以降は一話毎に330円の課金が掛かります。ですが、中国の辛口評価サイトである 豆瓣(ドウバン)で何と8.0 そして中国で絶大な影響力を持つSNS である Weibo(微博)(ウエイボー)にて最も影響力を与えたドラマと評されているのが全然過大評価でも何でもなくて、この企画、時代劇で無ければ絶対に通らない企画でしょうし、日本でも地上波放映は絶対に無理と言う位の「超問題作にして傑作」であります。

7年前の「事件」と現在の姿が交錯して描かれていて、恐らくは宋の時代をモデルにしているんでしょうが、性被害に遭った被害者の女性達が訴えてどれだけ酷い目を見るかと言う描写が情け容赦無く描かれていて、昭和の日本だって人の事は言えません。裁判で情け容赦無く被告側の弁護士から過剰に誇張されたり、心理的に落ち着いてから訴えを出すケースが多いので「物証が無い」事案がかなりあったと聞いております。ハリウッドも最近になってようやく『SEA SEAD その名を暴け』や『プロミシング・ヤング・ウーマン』言う当事者女性の視点に立った映画が製作されておりますが、日本では無く中国で製作・配信されたのが、やはり……と申しますか、納得が行く出来栄えでして、ラスボスの呉廉(チャオ・ジェンユーさま)も良く、こんな悪辣非道な役を引き受けたなぁと感心しておりますし、正義のヒロインである孟宛(ウー・チェン御嬢様)が仕掛ける罠も周到ですが、敵方だって馬鹿しゃなくて極めて優秀なのが見所でありまして、『琅琊榜〜麒麟の才子、風雲起こす〜』のレヴェルは軽く超えていてひょっとすると後半戦では『宮廷の諍い女』や『如意伝 紫禁城に散る宿命の王妃』すら凌ぐのでは無いか?と現在、ド嵌り中の傑作であります。

https://kandera.jp/sp/hanakoku/#
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