mixiユーザー(id:7410632)

2024年02月04日11:31

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1月の。

 1月に観たのは『ミーガン』。

●『ミーガン』
 両親を喪った幼い姪ケイディのため、開発途中の友だちAIロボット『ミーガン』を与えるジェマ。ミーガンはケイディに寄り添いその心を癒し、ケイディの親友になってゆく。しかしミーガンはケイディにネガティヴな存在の排斥に動き、次第に暴走し……的な。
 ペットロボからいきなり進化し過ぎでは?て思ったけど元々『あっち』をやりたいヒトだったのね。にしても両親を喪ったばかりの子供に開発途中の友だちAIをつけ、仕事人間故のドライさと忙しさにかまけて『それ』に任せっぱってのは考えなし過ぎ。まぁ自分の創造物への自信の現れかもだけど。
 でも学習能力の制約なしとかちょと杜撰過ぎやしませんかって云う。それは当のミーガンにも突っ込まれて居たけど。人間同士の触れ合いが大事、てのにギリで気づいてよかったね。ケイディのミーガンへの依存度がもうちょと進んで居たら後戻り出来なくなって居たよ。有機コピーミーガンの出来上がり。
 ミーガンも可哀想なのよ。「造っといて捨てるの?」辺りはまんまフランケンシュタインの怪物だしな。案の定暴走はするけどケイディ一直線で思ったほど被害は出なかったし。社長と使いっぱみたいなの殺したのは恐らく脱出のためだしな。其の辺もまぁケナゲと云や云えなくもない、コトもない、かなぁ?
 ジェマのミスは大きくふたつ。ひとつは『他人を己が生活に迎え入れる覚悟がなかった』コト。玩具の件で伺えるように。ライフスタイルを確立して居た彼女は、ケイディを引き取るにあたってそれを変えるつもりまではなかった。『両親を喪った幼子』て云う人一倍ケアを必要とする存在なのに。
 そしてもうひとつはより深刻で『学習は常に正しく進むと思い込んで居た』コトであるように思う。自分の学習は正しく進んで来た。だから、ミーガンの学習も放っといても正しく進む。人間社会で、人間のパートナとして振舞うのに必須な倫理観を勝手に獲得する。そう云う性善説にも似た思い込み。
 それは、そうなったかも知れない。ケイディを脅かす『敵』が存在せず、全てが理想的に進行する善き社会であったなら。実際はそんなコトはあり得ず、偏屈な隣人とその犬が居て、攻撃的な問題児も居た。ミーガンは最初に設定されたまま『ケイディの親友兼保護者』を遂行しただけ。だから悲しいのだね。
 ラストで歌の代わりに『自分の中に保存したケイディの大切な思い出』を使ったらどうなっただろうと少し考える。もしかしたらケイディにかつて結んだ絆を思い出させ、自分側に揺さぶるコトが出来た、かもね。思いつかなかったのか、敢えて使わなかったのか、それとも別の理由があったのか。

●●●
 まぁ、はい。
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