昨日の続きになるが、富士屋ホテルでの大満足の1泊2日を終えた私たちは、バスでさらに箱根の奥へと移動した。
ちょうど「ホテル前」というバス停のところで国道1号線と別れ、138号線とかいう別の道路を進んだ。
そうしてたどり着いたのが「仙石案内所」というバス停だった。
このすぐ近くに位置する「箱根ラリック美術館」が今回の目的地だ。
もともとアール・デコが好きな私としては、その時代を代表する数々の作品を生み出したルネ・ラリックについては興味があった。
そしてここには、さらに私の興味を引き付けるものがある。
それが、オリエント急行で実際に使用されていたダイニングカーである。
1928年に製作され、2000年ぐらいまで実際に走り続け、2004年にここ箱根ラリック美術館まで移送してきたとのこと。
車内の装飾をラリックが手掛けたことが縁だったわけだが、通常であれば展示車両として外観だけ公開するのがよくあるケースだ。
だがこの美術館では、有難いことに車内でスイーツとお茶を頂きながら楽しむことが出来る。
このため、以前から一度行ってみたいなと思っていた。
だが富士屋ホテルと同様、なかなかその機会が無かったのである。
今回訪れたせっかくのチャンスを、何としても生かしたい!
そう考えてついにこの地を訪れたという次第。
事前の予約が出来ず、現地で当日申し込む方式になっていたのだが、残念なことに11時からの回は旅行会社のツアー客で埋まっていたようで、次回は14:45からだと分かった。
この時点で11時過ぎであり、そこまで待つのは難しいというか、配偶者のぐでちゃんが待ってくれないだろうなと思った。
ところが、ぐでちゃんは私の思いを十分すぎるぐらい汲み取ってくれた。
なんと、美術館を見学したり、ミュージアムカフェで昼食を頂いたりして、この時間までここで過ごそうと言ってくれたのである。
これには正直驚いたし、有難いと思った。
そして実際に、オリエント急行の次の回まで待ってくれたのである!
そして、車内で紅茶とイチゴのムースを楽しんだことは言うまでもない。
ルネ・ラリックの装飾をはじめとした豪華な車内で頂いたそれらは、まさしく極上の味がしたのだった。
今回は、富士屋ホテルと言いオリエント急行と言い、クラシックなものを楽しむ旅となった。
こういうひとときを過ごせたことで、ますますぐでちゃんのことが好きになったし、今後も一緒に素晴らしい日々を過ごしていきたいと思った一昨日の私であった
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