昭和31年。
当主が急死した、田舎の旧家の跡継ぎの儀式に立ち会う為に、東京から訪れた血液銀行の職員・水木は、次々と起こる連続殺人騒ぎに巻き込まれる。
まるで横溝正史作品の様な、旧家の因習。
次々と死んでいく家督後継者。
呪われた村の禁忌。
主人公に思いを寄せ、村を出たがる美少女。
そして「探し物」の為にタッグを組む、最後の幽霊族と、人間の友情。
『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』は、たっぷりの昭和感と、令和のスピード感に満ちた大傑作でした。
鬼太郎の父の世代の、いわゆるエピソード0ですが。
因習ホラーで始まり、退魔アクションに移行し、大バトルが挟み込まれるも謎解きを忘れず、ラストに衝撃の種明かしがある大サービス。
そして合間合間に、鬼太郎の原作エピソードや、他の水木しげる作品への目配せも忘れません。
「ゴジラ-1.0」と、「日本人と戦争」というテーマが被ったのも、観客には良かった
いろんな側面があるけど、バディムービーとしての完成度が高いのが、特に好き。
話の構成上、鬼太郎の出番が少ないのだけ注意(活躍はする)。
あとエンドクレジットで席を立たない方がいいです。
(つか、あの映像で席を立つのも、どうかと思うが)
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