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2023年11月02日16:24

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0 プロローグ 旅の準備

 3年前、インドネシアのバリ島への旅行を計画した。
 この時、購入した本は10冊以上。様々な情報を積み上げて、4つの島を巡るアイランドホッピングの壮大な旅行計画を立案し、ステキなホテルなども見つけて予約も入れてあった。5月後半に旅行に行く予定だった。
 しかしながら、2020年の年明けからコロナ禍はダイヤモンドプリンセス号などの事件を経て、日本にも上陸してきた。3月には緊急事態宣言が発せられた。海外航空便は次々と欠航となり、バリ島への飛行機も一度違う日付の便に変更された後、さらにバリ便はすべて欠航となり、ジャカルタ経由の便に変更となった。日付も1か月以上も後の飛行機にされていたのだが、もう旅行など無理な状況になっていた。結局バリ島へは行くことは出来なかった。

 この時、予約に使った3万5千マイルは無条件で全額戻ってきた。予約したホテルの中には返金されなかったものもあるが、エクスペディアは条件付きながら予約変更の形で決済できるようにしてくれたので、昨年下呂温泉に旅行に行った。
 そのマイルの期限も2024年3月まで、と期限を切られたので、6月に行われたマイル半額キャンペーンでムンバイ往復航空券を予約した。これが今回の旅行の発端である。

 インドには行ったことがない。
 インドに関する旅行記などは、色々な物を読んだりしているので、昔からインドへは行って見たいという気持ちがあったが、やはり日本から遠い、という条件なので簡単に計画が立てられなかった。
 インドのイメージを端的に表現したものが、ジョジョの奇妙な冒険の第三部で、承太郎たちがカルカッタへ上陸したシーン。大量の物売りたちなどに囲まれる場面が描かれている。こうした描写に相当するものを、モロッコのタンジェの港に上陸した時に経験したが、それ以外の場所では一度もない。
 結果論だが、そんなシチュエーションは「一度もなかった」。ガセネタ、とまでは言わないが、ムンバイはインドの西部・アラビア海に面した都市で、インドの経済的首都である。古いインドの体質からは脱却した街なのかもしれない。
 「インドでは価格交渉は必須」などと、色々な本にも書かれているが、価格交渉も一回もしていない。そんな余地はなかった。すべてのものが値段が決まっていて、吹っ掛ける人もいないし、ちゃんとおつりも貰える。
 ついでに言えば、120ルピーのものを買う時に500ルピー札を出すと

 「20ルピー持ってない?」

 と言われる。この点日本と同じ。端数の金額を足してお金を渡せばきっちり400ルピーおつりが貰える。多くの商売人はきっちり計算が出来る。アメリカとかフランスなんかとは、「全く違う」。

 今回の旅では、ムンバイの外には出ていないので、経験したこともインドを代表した話ではない。あくまでムンバイではこうだった、というもので、インドの話とは違う。
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