好きな曲は覚えてしまうくらい聴く。なので、名曲は頭の中に入っているものが多い。
相反するようだけど、即興音楽(フリーインプロ)みたいに、この先どうなっていくのかを探りながら聴くのも楽しい。クラシックでも、知らない曲に出逢ったら夢中になる。
ついこないだの日記でも触れたが、最近集中して聴いているのがマイルス・デイヴィスが1969年〜1974年に録音した演奏を集めた5つのCDボックス。
1.イン・ア・サイレント・ウェイ(3CD)
2.ビッチェズ・ブリュー(4CD)
3.セラ・ドア(ライブ、6CD)
4.ジャック・ジョンソン(5CD)
5.オン・ザ・コーナー(6CD)
全部でCD24枚だからハイドンの交響曲全集の30枚超に比べたなんてこと無い。
この頃のマイルスは世界一贅沢な録音環境を提供されていた。
メンバーが集合している状態で、テープレコーダーはマイルスがスタジオに入った瞬間から回り始める。そして、マイルスが出てくるまで録音は止まらず全てが記録される。
(既発売の曲はグールドばり?の編集が施されて世に出ている。)
簡単なスケッチに基づき、完成形も不明かもしれない曲が即興的に作られていくわけだ。聴き手への忖度は一切無し。演奏者もマイルスの意図を掴むために必死。
そんな二度と無いであろう録音を聴けるのはとても贅沢な事のように思う。
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