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2023年06月14日15:28

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美味しい匂いはピカ一の刺激

我が家の、道を挟んだ真向かいに、小規模のアパートがある。どんな人たちが住んでいるのか、まったく知らない。でも、それぞれの個性は、特に注意していなくても、ちょこちょこ垣間見える。ゴミ出しが残念なほどルーズな人、多少寒くても暑くても窓を開け放っている人、スポーツ観戦が好きらしい人(注目の試合の時は、外まで応援する声が聞こえる(^^))。そして、お料理上手な人!!

正しくは、料理が上手なんだろうなと思う人ということになる。だって、その人の作った料理を食べたことなどないのだから。けど、朝早く(早朝六時ごろ)、夫を最寄りの駅に送って戻ってくると、ふと美味しそうな匂いが漂ってくることがよくあるのだ。夕方や、比較的遅い時間に外に出た時にも、時々、匂ってくる。匂いは、なかなか言葉では伝えづらいが、ほんとうに美味しそうな匂いなのだ。煮物らしき匂いの時もあれば、焼き物だろう時もある・・・バリエーションも豊かで、しかもどれもこれも食欲を刺激するいい香りなのだ。

と・・・どんな人なんだろうなと思う。一人暮らしなんだろうか、家族のために作っているんだろうか・・・そも女性だろうか、男性だろうか・・・きっと仕事をしている人だと思うけど、どんな仕事なんだろうな・・・その仕事は楽しいんだろうか・・・だんだん、料理とは何の関係もないことを考えてしまう。

ただし・・・実際は、リアルなその人には、なんの興味もないのだ(爆)。もともと、他者に対する興味が極端に薄いタイプの人間なので、正直、隣に誰が住んでいようが、その人がどんな生い立ちで、今どんな暮らしをしていようが、ほんとうにこれっぼっちも知りたくない。

ただ、"漂ってくる美味そうな匂い"という刺激を得て、空想が広がる・・・ということなわけだ(^^;。

そういう刺激は、日常のあちらこちらにある。電車に乗っていても、待ち合わせでぼんやり立っているときでも、"この人はどういうひとなんだろうな"と想像を膨らまさせてくれる人はたくさんいる。いや、人だけじゃない、物陰からこちらを見ている猫ちゃんだって、そういう"想像のきっかけとなる刺激"をくれるものだ。

けど、"この美味しい匂いはピカ一だな"と、最近は思っている。ほんとうに最高の刺激となってくれるのだ。美味しい匂い・・・これには、食欲だけじゃなく、あらゆる欲求が抗えないのだなと感心する(^^;。
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