最近は旧車ブーム。懐かしい車を見かけると嬉しくなります。スカGにギャランGTOにセリカGTにブルーバードSSSとか・・・。運転するのは若者が多いようですが、個性的なのが良いのかな。
自分の車歴は学生時代バイトで買った中古のホンダN360から。だから朽ちかけたN360を見ると悲しくなります。今の車と較べりゃ安全装備は無いし燃費は悪いし問題が多いけれど面白かった。
次の中古トヨタスプリンターにも思い出。カバー無しの剥き出しEGなのでプラグ交換やらタペット調整をしてみたり、色替え塗装したりカーステレオを自分で装着したりと、楽しめた車でした。
二週間ぶりに大子に来てそんな旧車を発見。猛烈花粉で霞む快晴の昼時、久しぶりに自転車で町中まで銀行振り込みと図書館古本市に出かけた帰り道。通りの店の奥に鎮座するスバル360を発見。
そこは石階段を使うお雛様の段飾りで有名な十二所神社のすぐ隣。数日前に段飾りを終えて運び出した沢山のお雛様を、まだもう少しお披露目しようと考えたのか、店先から店内まで全てお雛様。
まず目に飛び込むのは赤い毛氈と幼児たちのお雛様塗り絵。店の奥を見るとベージュ色した往年の名車スバル360が置かれ、車体の上にもお雛様が飾られています。未だ現役なのかナンバー付き。
発売されたのは60数年前ですが、遠目では塗装も綺麗でメッキ類もピカピカ、この店先での保管なら目に留まるし汚れないしイタヅラされないし。丁寧に維持されているようで頭が下がります。
スバル360は車体の姿形からてんとう虫と呼ばれていました。初めて見たのは小学生の時。塾通いの鷹合団地の鉄筋アパートに真新しいスバル360を見たのです。自家用車なんて無い時代です。
公団の鉄筋アパートといえば今では古臭いイメージですが、60年前は最先端の住まいで今で言うとタワマン。団地には公園もあって木造平屋住まいの当方は羨望の眼。まして車まであるなんて。
当時の庶民の夢は家電の冷蔵庫/洗濯機/TV。高度成長期には３Cと呼ぶカラーTV/クーラー/車カー。スバル360はマイカーブームの先駆けでした。古い街並みに旧車、昔を偲べる大子の町です。
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