※この随筆は2017年3月17日に執筆したものに加筆修正しました。
※画像は『ガキでか』第1巻の表紙。「死刑っ!」
はじめに
憲さん邸にはマンガの蔵書が何冊かある。その中に秋田書店刊行の山上たつひこ作『ガキでか』があり、それについて全巻揃っている。
参考
↓
【ガキでか】
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%81%8C%E3%81%8D%E3%83%87%E3%82%AB
今回はその、憲さんが愛してやまない山上たつひこ氏の『ガキでか』についての随筆である・・・。
昨日の東京新聞の夕刊、漫画研究家斎藤宣彦氏の「マンガの探偵・ギャグの歴史を追う」第51回、「ペース崩す『がきデカ』鴨川つばめの上手さ」より・・・
このコラム毎回楽しみにしていたのだが、いよいよ憲さんの好きな少年チャンピオンのギャグ漫画対決の佳境に入ってきたのでお伝えします。
コラムにはこうある・・・
「マンガ界に『赤塚以前/以後』という言葉があるが、『山上以前/以後』という区分もある」
憲さんは後者の方がピンとくる。
ちなみに「赤塚以後」がコラム曰く「谷岡ヤスジ『ヤスジのメッタメタガキ道講座』、みなもと太郎の『ホモホモ7』楳図かずおの『まことちゃん』、そして山上たつひこ」だそうであるが、憲さんはやはり山上たつひこが断トツだと思う。コラムも「この中でも筆頭は山上の『がきデカ』である」と書いている。
しかし、鴨川つばめが登場して山上は焦っていたそうだ。
参考
↓
【鴨川つばめ】
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E9%B4%A8%E5%B7%9D%E3%81%A4%E3%81%B0%E3%82%81
「毎月来ていた『チャンピオン』編集長の壁村耐三が来なくなった。『スターだけに与えられる特権』と山上が記す、毎号カラーページはマカロニに移った。山上は壁村を呼びつけ、雑誌をバンバンたたきながら表紙の自分の名前の扱いが小さいと文句を言った」
参考
↓
【壁村耐三】
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E5%A3%81%E6%9D%91%E8%80%90%E4%B8%89
あの、天才漫画家山上がここまで追い詰められているとは小学生ながら憲さん、知るよしもなかった。
コラムは続けて・・・
「一方鴨川は過酷な週刊誌連載で終盤は線が荒れてしまった。背景には、人気作家を他誌で描かせないように仕事量を増やして執筆漬けにするという編集部の方針があった。」そうだ。
秋田書店といえば、最近の不祥事にプレゼント水増し事件とそれを内部告発した女性の不当解雇という、私たちが子供のころの夢とワクワク感を発信してくれた会社としては、大変ガッカリな事件があったが、漫画作家の使い方もこれをみるとえげつなかったようである。
参考
↓
「景品水増し」問題で秋田書店と元社員が和解
https://www.sankei.com/article/20151028-TTRC47XKFBMTFKY4RHH6ENMVS4/
しかし、この鴨川の「『原稿を仕上げる気力がなかった』と後に語るほどペースを狂わしたライバルを見て、山上は『自分にしか描けない笑いがある』という信念をようやく取り戻した」ようであり、「『がきデカ』は再び勢いを取り戻した」のだそうだ。
これが単行本でいうところの何巻目くらいなのかが大変興味深いところである。
しかし、かたや鴨川つばめはこの『マカロニほうれん荘』をピークにギャグ漫画家としては下降線をたどり今や筆を折るに至っている。
大変残念でならない。
ちなみに今から憲さんが当時の「少年チャンピオン」の双璧のギャグマンガを触れ変えると、当時は甲乙つけがたくどちらも面白かったのであるが、後に単行本を読み返すと「ガキでか」は当時と同じ様に笑えるのであるが、「マカロニほうれん荘」はそうでもないのである。
なぜだろうか?
やはり当時の空気があのマンガの人気を規定していたのではないだろうか?
ちなみに「ガキでか」は憲さん座右の漫画として手の届くところにいつも置いてことある毎に読み返しては爆笑している。
やはり、『ガキでか』はKING OF ギャグマンガである!
ありがとう!
山上たつひこさん!
カンバーック!
鴨川つばめさん!
(´艸`)くすくす
どーよっ!
どーなのよっ?
※文末画像はくだんのコラム
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