うーん。
大阪 フェスティバルホール
大阪フィル 第564回定期演奏会
尾高忠明指揮 大阪フィルハーモニー交響楽団
池辺晉一郎:交響曲第10番「次の時代のために」
ブルックナー:交響曲 第7番 ホ長調(ハース版)
前半の池部作品は、武満さんへのオマージュと3・11の記憶をキーワードに置き、そこに「第9交響曲」を通過したとの作曲者の思いを絡めた、モノローグが祈りに昇華していく過程を見るような作品。以前の池部作品と比べると、音の数が減って見通しが良くなった感じを受けました。ただ、ぐすたふくんは、池辺さんのマッシブな響きが好きなので、ちょっと物足りなかったかも。
さて、ブル7ですが・・あれほどのブル5をやってのけたコンビならもっと出来たでしょうに、というのが正直なところ。
3楽章、4楽章がパワフルで、特に4楽章コーダ直前の大見得、そのタメがなんとも聴きものではあったのだが、いかんせん1楽章2楽章が低調。なんとなく、4楽章のためにセーブしていたかのように感じるほど。
この内容では、スクロバ、下野で磨かれた読響・ブルックナーを有する東京の聴衆のお耳にかなうかというと、いささか心配ではありますね。
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