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2022年11月03日22:49

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これも何かのご縁なんでしょう・・・INAMORIミュージック・デイ

18年前の少年と、まさかこんな形で再会するとは。

京都 ロームシアター京都
INAMORI ミュージック・デイ
杉本 優 指揮 京都市交響楽団
(コンサートマスター 泉原隆志)
周防 亮介(ヴァイオリン)
外山雄三:京都幻想
コルンゴルト:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品35
(ソリストアンコール タレルガ(リッチ編:アルハンブラの思い出)
ベートーヴェン:交響曲第7番 イ長調 作品92
(オーケストラアンコール シューベルト:ロザムンデ間奏曲)

2004年、この年はぐすたふくんがコンサートゴーアーになって二年目、また京響が「子供のためのコンサート」を始めての2年目でもありました。初年度から参加のぐすたふ一家は、この年度も会員を更新、初年度のろんろんくんは中学受験に専念のため不参加、妹のりんりんちゃんにバトンタッチの10月31日、コンチェルトは珍しいメンデルスゾーンのもの。ソリストは中学2年生。指揮の大友さんに「この曲は滅多にかからないですが、それはソロパートがものすごく難しいからなんですね」と言わしめた曲、それを見事弾ききったこの少年は、「将来は?」と水を向けられた当の大友さんに向かって、「大友さんのような指揮者になりたいです!」と言ってのけたのでした。

その少年が、丁度18年を経て、僕の目の前にいる。本当に、京響を指揮する指揮者になって。

出会いというものの不思議を思います。

今日の曲目の中では、コルンゴルトの二楽章が白眉であったでしょう。この若い指揮者の美質は、後半のベートーヴェンの中でも感じられるように、息の長いフレージングとそこから生まれるたおやかな歌なのだが、それがソリストの周防さんの甘美でありながら輝かしい音色を溶かし込んで展開する音風景には、素直に胸熱くなるものがありました。

それに比べると、1楽章はちょっともたもたっとしたところがあって、3楽章を颯爽とやり切ったあとでも周防さんに笑顔がなかったのは、そのあたりに原因があったのかも、と今になっては思います。周防さんにとって初めてのコルンゴルトとのことであったが、ぐすたふくんにとっては3回目のこの曲の実演、前回聴いたジュミ・カンのものよりはるかに素晴らしかったです。

べー7は、指揮者いわく「リズムを強調した」との前振りであったが、このところムジカ・エテルナに代表されるとんでもない演奏ばかり聴いているクラオタには、むしろ耳に馴染む心地の良い演奏に聞こえる。京響もまた、誠意をこめた豊かな響きで応えていて、気持ちのいい時間でした。

今回が第1回のこの企画。来年も又、彼が指揮を務めるのだろうか?もしそうだとするなら、僕はなにをおいても駆けつけようと思う。それが、僕が選んだ生の中、出会うことができたいくつかの魂への、僕の精一杯の賛辞だと思うから。

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