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2022年09月14日23:23

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空中を飛んでく小林克也の画像がなくて、残念だった。

仕事が6時に終わって、あしたは休み。

神保町シアターをグググっと。オアが、ツラエでやって来た。

7:15 藤田敏八 『リボルバー』

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神代辰巳と藤田敏八。

同じ時代の監督でありながら、ベクトルは 180° 違う。

ニンゲンで云うと、神代辰巳は、あさっての方向に向かって、何かをボソボソ呟いているヒトである。

いっぽう、藤田敏八は、みんなの中心にいて、こんな面白い話があってさぁ、と、身振り・手振り・声色を駆使して喋るヒトである。

クラスで投票を行なったら、藤田くんの勝ちだろう。

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1988年の映画。

バブルのドマンナカである。

冒頭あたりの水着は、むしろ、面白い。

手塚理美さんがハイレグなのだが、そうか、バブルの頃のハイレグは、単に角度がある、ということでなく、脚ぐりがえぐれているんだと、思い出した。

話はホステスだらけなのだが、ボディコンスーツというのは、あんなムチャな着方をしていたんだと。

すなはち、パンティー(混乱を避けるために明石家用語を使用)の上にパンストを穿いて、上はブラ。

で、その上にスーツを着ちゃう。


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藤田敏八は、分身の術で、

  沢田研二
  柄本明
  小林克也

を登場させ、巧妙に語ってゆく。

単純に言うと、拳銃を奪われた警官の物語である。

テレ朝で、年中やってるモチーフである。

しかし、藤田は、拳銃探索の物語にはしなかった。

拳銃探索をめぐる、実は、喜劇である。

何人かは犯罪者になり、ひとりは銃弾に倒れる。

それでも喜劇である。

おそらく、原作は喜劇でないような気がする。

藤田敏八という語り部の特質なんだろう。


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バブルのころ、テレビで活躍していたメンツが懐かしい。

映画は、たとえどんな監督が撮ろうと、(ドキュメンタリーでないかぎり)俳優のメンツという 「時代」 から逃れることはできない。

そういえば、柄本明のわき腹あたりから、さらに分身した

  尾美としのり

も捨てがたい味がある。

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最後に、傑作だったセリフ。

尾美 「蜂矢さんは何で結婚したんですか?」
柄本 「誰も止めてくれなかったから」


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