mixiユーザー(id:17855561)

2022年07月25日00:15

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限界に挑む人々

生理現象というのは、自分のさじ加減ではどうにもならないところが厄介でして、
暇な時には全く行きたくなかったのに、トイレに行けない状況になってから
もよおすなんて事は、誰もが一度や二度は経験があるんじゃないかと思います。
あらかじめ、いつトイレに行くべきなのかが判ればいいんですけどね。


腹部に取り付けた装着型機器で腸内データを収集して、排泄までの時間を予知して
『あと○分です』とスマホに知らせる機器を、
【トリプル・ダブリュー・ジャパン】というベンチャー企業が発売してましてね。


それは【ディーフリー】という排泄予知ウエアラブルで、
小型のプラスチック素材のケースに超音波センサーを内蔵しているんですね。


排泄が近づくと、人の腸に起きる特徴的な動きを把握して、
そのデータと自動収集した排泄時間とを合わせて統計的に処理し、
排尿、排便のタイミングをはじき出す仕組みなんだそうですね。


具体的には『現在、七十%たまっています。
十分後にトイレの時間がきます』などという通知が、
この機器と無線接続したスマホ画面上に示されるという事ですから、
まさにトイレに行くタイミングがバッチリ判るわけですよ。


加齢による機能低下や認知症などで、
排泄のタイミングを自力で制御できずに便が漏れてしまう人の数は
四百三十万人以上と推定されていて『大人用おむつが欠かせない』とか
『便意が気になって外出しづらい』などの
切実な声に応えるために開発された技術なんだそうですね。


ついでに【トイレナビ】も出来るようになるといいですよね。
『お腹の具合から換算して到達可能なトイレは、この右前方のコンビニと、左手の雑居ビルです』
なんてんで、行くべきトイレを教えてくれたりしましてね。


お店や公共の施設がない場所だと
『到達可能なトイレは、右手にある山下さんちです』なんて一般家庭を指示されるもんですから、
トイレを借りに来る人が続出しましてね。
お宅拝見というより【お宅排便】みたいな感じになっちゃうわけですね。


ただ、本当にトイレのない場所にいる時というのは困るでしょうね。
前もって判るといっても、地震予知みたいなもので
【避けられない運命】を知らされる事は良い事なのかどうかは微妙ですよね。


朝の満員電車の中に警告音が響き渡って
『警告!警告!排泄まであと一分!』なんて声が聞こえてきたら、
回りの乗客たちはパニックですよ。
知らされても満員電車で身動きが取れませんから、手の打ちようがありません。


暫くするとファンファーレと共に
『排便完了しました。排便完了しました』なんて声が虚しく響くわけですね。


これは本来、高齢者対策として考えだされているわけですが、
学生たちにも身に付けてほしいですよね。
小学生あたりが登校する途中でもよおしてきても、我慢の限界を教えてくれますからね。


お尻に力を入れて我慢して、急いで学校のトイレに駆け込もうとすると
『もうすぐ校門(肛門)です』なんてんで、
本当にギリギリのところにいるのが実感できたりしますからね。


トイレ以外にも、様々な限界を教えてくれる機器が発明されるといいですよね。
例えばお金持ちのお爺ちゃんが体に装着するだけで、
『あなたの寿命は、あと一年と二ヶ月です。遺言書を準備してください』なんてんで、
遺言を書くタイミングを教えてくれたりとか、
お父さんが家で奥さんとくつろいでる時に『部下のOLと浮気をして、今日でちょうど半年です。
安心してください、バレてませんよ』なんてんで、
教えてくれなくてもいい事を教えてくれると、なかなか楽しいんじゃないですかね。


微笑亭さん太

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