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2022年05月29日23:00

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第5690話  導師交代

どうも、ともんじょです。

読みたかった1冊が読めた第2弾。
全然手に入らなかったからブックオフオンラインで買った本。
今回は「ジュール・ヴェルヌ」の「気球に乗って五週間」です。
19世紀を代表するSF(当時まだ確立はされていないけど)小説の元祖といってもいい作家で、いまだに多大な影響を与えています。
海底2万マイルや80日間世界一周、地下世界旅行、などなど一度は聞いたことのある作品ばかりですね。
そのなかでも有名は有名だけどそんなにメジャーじゃない作品をご紹介。
もうその名の通りのお話ですよ。
気球に乗ってアフリカ探検を企てた博士と仲間の大冒険です。
19世紀の終わりごろには気球は存在していたけど、長距離を飛ぶことのできるものは存在してなかったようで、どうやってそれを可能していたのかっていうのがSF的な要素です。
水を電気分解してそこで発生した水素を燃焼させれば長時間でも飛べるっていう理論だそうです。
この機構を発明したのが主人公のファーガソン博士で、
その冒険に付き合うことになるのがディック・ケネディっていう冒険家とジョーという青年。
この3人でいまだ未開の地だったアフリカ大陸を空から探検しようっていうことになります。
おもしろいのが冒険に出発する直前に書かれているのが、志半ばで倒れた冒険家たちの顛末が列挙されています。
まあ、かわいそうな終わり方をした人ばっかでこれから冒険出ようっていうのにそんな話をするなよ!って突っ込んでしまいます。
今はいろんな情報が集まってきているのでアフリカについても知ろうと思えばいろいろ知ることができます。
どこの国にはどんな人がいるのか、どんな風習なのか、わかるし、その違いに驚くことはあってもその文化へは一応理解を示そうとしますよね。
けど、この小説は19世紀に書かれて、そのあとアフリカがヨーロッパ列強から受けるひどい扱いを思い出せば、正直笑えない部分って出てきます。
まあ、自称文明国の上から目線で繰り広げられる原住民への蔑んだ表現っていうのは現代の小説ではなかなか味わえません。
正直この部分はきついです、詳細が良く分かっていないにもかかわらず、
野蛮人であるって決めつけて、平気で銃で脅したります。
まあ未開の地だったから仕方がないけど、100年以上たった今読むと驚きが隠せませんでした。
けどね、冒険ものとしてすごくおもしろくてワクワクしたのは確かです、ホントにおもしろかった、
象を初めて見つけたから狩ってお肉を美味しくいただくとか、ほんとに今ではアウトな表現ばかりだけど、このギャップを楽しめます。
これも今後何回か読み返すと思います。
きついけど、面白かった。
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