mixiユーザー(id:7640532)

2024年05月26日22:25

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第6418話  だらしない襟

どうも、ともんじょです。

「帝都物語 5巻」読みました。
前半後半で世界観ががらりと変わってしまっていました。
映画しか知らない人ならなんでこんなことに?って思ってしまうかもしれません。
ボクもまさかこんなことになるとはと驚いています。
これまでは明治・大正・昭和の大きな事件にかかわる話でした。
そして前半は戦後の安保闘争が題材になっていて、しかも新キャラが驚きの人選、
「三島由紀夫」が中心人物って何なんだ?
2・26事件の将校の霊にとり憑かれたのをきっかけにスピリチュアルな愛国心にのめりこんでいきながらもこの国のことを考えているんですが、そこを魔人「加藤保憲」に付け入られて事態はとんでもないことになります。
そして、戦後編は思いっきりサイキックバトルが繰り広げられます。
視線だけで人を殺すことのできる外国人超能力者が学生運動の中核をなしている組織と手を組み、東京を混乱に渦に叩き落そうとします。
阻止て、なぜか加藤はそれを止めようとします、こいつの目的って何だったっけ?って小首をかしげてしまいました。
けどね、このクライマックスのサイキックバトル、戦いに臨むもう一人の主人公「目方恵子」の装束がすさまじい劇中に書かれているけど「鬼婆」そのものです。
その格好にもちゃんと呪術的な意味合いがあっての格好なんですけど、映像化できるかな?って思うくらいすさまじい。
そして、後半、なんと舞台は「昭和70年」・・・・?
たしか昭和は64年(1週間なかったけど)までだったような(そもそもの刊行が62年の小説です)。
けど、その70年っていう設定が後半の東京が呪術的ディストピアになっていることに説得力を与えているんですよ。
常人には見えない妖怪共が跋扈していて、けど、人間に危害を加えてくる。
しかも、新しい登場人物が自決した三島由紀夫の生まれ変わりってものすごくぶっ飛んじゃっているお話になっています。
なんかこのまま完結編まで一気に読んじゃったほうがいいかな。
あのディストピアの顛末を知りたくなってきました。
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