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2022年05月28日03:08

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石炭火力の経済性を簡単には捨てられない

 今日、大臣が、この夏は一つの部屋に集まって過ごせ。みたいなことを言ってた。
 要は、家でクーラーを使う部屋は一つにして電気節約してくれ、って話。
 「電気はとても大切なものだから大事に使おう」、みたいな意識は日本では希薄だと感じる。そう感じさせるには、電気料金をもっとガバッと値上げすれば分かり易いが、そうは言っても「原価」があるものだからね。国の政策でやろうとするなら「電気に税金を掛ける」みたいな方法になろう。
 あるいは発電事業者に税金を掛けるのか?
 例えば、太陽光や風力だと税金は掛からないが、ガスタービン発電は1円、石油火力は3円、石炭火力は5円、みたいな感じで発電方法で差別化する。金額は特に計算して妥当なものを書いているわけではないのだが、こんな感じだと原子力はいくらになるんだろう? 発電時に二酸化炭素が出るかどうか? という基準で行くなら太陽光と風力に並んじゃうんだろうね。
 ただ、トータルで見た時の環境負荷は、発電時に二酸化炭素が出るかどうかとは余り関係がないので、ある意味こうした課税方法は「国際取引」でどう立ち回るか、という問題に過ぎない。
 発電の環境負荷を客観的に研究して数値化している人がいるのかどうかは知らないが、悪者にされている石炭火力は、

 「地球の環境を従来の形に戻していく方法」

 なのに、その意見はほとんど聞かない。
 従来、といっているのは何億年も前の環境を指しているが、おそらく地球は今よりずっと温暖で、シダ植物などがものすごく短期間で成長して緑豊かにして多様な生態系を維持できるもの、だったと大体考えられている。
 植物がじゃんじゃん光合成をやった結果、大気中の二酸化炭素が無くなってしまい、地球は寒冷化した。恐竜も滅び、残り少ない二酸化炭素で零細な植物相しか維持できなくなっている。もっとも植物側も進化して光合成の効率を上げる(C4植物の出現)、という方法が広がってはいった。

 人類の文明は火を使うことによって、植物による炭素の固定に対し歯止めをかけ、地球の寒冷化がストップした。これは循環型の環境を作ったとも言える。
 今は砂漠となって、人類の生活環境としてはほとんど役に立たないようなサハラ砂漠なども、環境を改善できれば緑豊かな土地に戻る可能性はあるのだが、そういうことは余り言う人がいない。
 むしろ「モルディブが水没する」とか、世界の大都市は海に面した場所にありがちなのでそこが水没して大変なことになる。みたいな話ばかり。東京やニューヨーク、ロンドン、香港などは確かにそうだろう。でも、パリやモスクワ、北京、ベルリンなんかが水没するとは思えんわな。
 この「海面上昇説」は結構単純に、「南極の氷河が融解して起こる」という話から来ている。本当にそうなるかどうか誰か計算したんかい?
 北欧のバイキングがグリーンランドに進出したことは、グリーンランドは温暖で小麦の栽培が試みられていた、なんて話はある。ということはその時代は今より海水面はずっと高かった、ってことなのかな?
 平安海進あるいはロット・ネスト海進、と呼ばれる事象があって、何か根拠の薄い説なのだが、日本では千葉の方のどっかの村が無くなった、みたいな話がある。
 平安時代だよ。千葉とかじゃなくて、大阪がどうだったとか、博多はどうだった、という情報はないんかい? そういう情報がないところに、話の信ぴょう性が疑われる。
 そもそも、人類が火を使うようになったから、8世紀から10世紀にかけて地球が温暖化し、海面が上昇した。と言うのであれば、その後の12世紀以降の寒冷化はなぜ起こった? この辺を論理的に説明してくれる人がいない。
 よしんば、寒冷化が太陽活動の停滞、などと言うのであれば、温暖化だって太陽活動の活発化だろう。寒冷化の時な太陽活動で、温暖化は人間が火を使うから、というご都合理論。そのご都合理論に、まんまと日本がはめれた結果が、冒頭の大臣発言につながっている。

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 結局、G7的には、どーなんですか?
 原発使うしかない、という結論ありきなんだろうか?
 米国でも古くは「スリーマイル島原発事故」なんてものが起こって、周辺住民は2割ほど引っ越していなくなった。が、それは福島やチェルノブイリのように土地が汚染されてしまい、そこで暮らすには無理があるから、という理由ではない。
 とはいっても、国土の狭い日本では、原発が例えば「ミサイルで破壊される」という様なことが起これば、その周辺数十キロは人が住めなくなる可能性がある。この影響がどれほど大きいかは、既に皆さん経験済み。
 人々が電気を使って、快適で豊かな生活を送るには原発が必要なのだから、戦争が起こっても決して「原発を攻撃目標にしてはいけない」というような国際的な合意があるならともかく、

 実名を出して申し訳ないが、北朝鮮がそんな国際条約を律儀に守ってくれる、とは余り思えないよね。

 現に、ロシアは核兵器の使用をちらつかせながら戦争を進めている。核兵器による大量破壊と殺戮を本当に実行するとき、さらに相手国にダメージを与えたければ、その破壊の範囲に原発を入れて、深刻な放射能汚染を広範囲に広げる、という手法は安易に考え付く。

 潜水艦で海岸に近づき、通常兵器で原発を狙い撃ちする、というような方法さえ可能な国が、日本海を挟んですぐのところにあるんだよ。
 もっとも、彼らが核兵器やミサイルの開発をしているのは本当に戦争をするためではなく、主に米国との取引で好条件を引き出したいから、という理屈は分かっているから、日本にいても現実的な脅威には感じないわけだが、、、そうはいっても本当に切羽詰まったらどうするか分からんわな、、、

 ベルリンの壁が崩壊した時のように、ほとんど平和的に問題が解消すれば良いのだが、北の将軍様はそう簡単にはいくまい。

 そー言えば、中学校の時、3年間社会を教えてくれたW先生は、いつもこんなことを言っていた、

 「南北朝鮮は一つになろうとしているけど、東西ドイツにはそういう気がなくこのままずっと別に国で行くらしい」と(言葉そのままではありません)

 ベルリンの壁が崩壊したのは、それから7年後ぐらいかな、、、分からんものだね。

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■石炭火力を「段階的に廃止」、G7が共同声明 期限は明示せず
(朝日新聞デジタル - 05月27日 21:33)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=6973575

 主要7カ国(G7)気候・エネルギー・環境相会合が26〜27日、ベルリンで開かれ、G7各国内で、排出削減対策のない石炭火力発電所を「段階的に廃止」するとの共同声明を発表した。期限は明示していない。ウクライナ危機で、エネルギー不足が懸念される中、温暖化対策を一致して進める姿勢を示した。

 ロシアのウクライナ侵攻を受けて、G7各国は資源のロシア依存から脱却する方針だ。しかし、世界的に資源価格の高騰が続き、資源の安定供給への不安が生じている。こうした中でG7は、化石燃料に回帰するのではなく、「2050年までに(温室効果ガスの)実質排出ゼロに向けたクリーンエネルギーへの移行を加速させる決意をさらに強固にした」としている。35年までに電力部門の大部分を脱炭素化することも確認し、天然ガスからの脱却も目指す。

 石炭火力は温室効果ガスの最大の排出源の一つだ。G7では昨年も、石炭火力の廃止が提案されたが、日本の反対などで盛り込まれなかった。今回も、議長国のドイツは「30年までの段階的廃止」を盛り込むことを提案したが、日本の反対もあり削除された。G7のうち、日米以外は既に国内での廃止の目標時期を示している。米国も「35年の発電部門の脱炭素化」を掲げる。日本は、排出量の多い旧式の発電所を減らす方針は示しているが、全廃は見通せない。
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