《アーサー・マンデヴィルの不合理な冒険／宮田珠巳》
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マルコ・ポーロの旅行記�狹貶�見聞録�瓩砲弔い討蓮�
歴史の授業で教わったので知っていましたが、
ジョン・マンデヴィルなる人物が著した
�狹貶�旅行記�瓩箸い�書物があるなんてことは、
まったく知りませんでした。
ジョン・マンデヴィルは中世イングランドのひとで、自称騎士。
�狹貶�旅行記�瓩砲魯茵璽蹈奪僂�ら中近東、アジアを旅した様子が、
一人称の物語形式で綴られているそうです。
当時この旅行記はたいへんな評判を呼び、
ヨーロッパ各国の言葉で翻訳され出版されたとか。
その文章表現もシェイクスピア以上と評価されたようですが、
後にこの書物は彼の妄想に基づく「とんでも本」だということがわかり、
著者の評価は急降下。
たんなる虚言壁のある男に成り下がってしまいました。
本書の主人公はジョン・マンデヴィルの息子です。
ローマ教皇の命により、
父親の記した怪しげな�狹貶�旅行記�瓩鮖温佑砲靴董�
プレスター・ジョンの王国を探し求める旅に出ます。
プレスター・ジョンというのもまた、
伝説として歴史に残る人物です。
息子は父親の書物が「とんでも本」で、
そこに書かれてあることはみんな出鱈目だということを知っています。
ですから彼にとってはイヤイヤの旅なのです。
しかも命がけの。
さて、どうなることやら・・・彼の運命はいかに・・・
というのが本書のストーリー。
つまり冒険小説ですね。
でも、単なるハラハラドキドキの冒険物語ではなく、
中世ヨーロッパの人々が
当時夢中になったような事柄を下地にしているため、
興味と面白さが相俟って楽しさ倍増。
本の装丁もハードカバーで、
絵巻物がついていたりして、
とても凝ったものになっているので、
お得感さらに倍増です。
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