びわ湖リングがあんなことになるなど、予想もせずに企画された定期なのだろうけれど、結果的にはこれでひとつの区切りになったような気がします。
京都 京都コンサートホール大ホール
京響第660回定期演奏会
クリスティアン・アルミンク指揮 京都市交響楽団
(コンサートマスター 会田莉凡)
ワーグナー:ジークフリートの牧歌
ワーグナー(デ・フリーヘル編):楽劇「ニーベルングの指輪」オーケストラル・アドヴェンチャー
今回の定期、ぐすたふくんは、何とも言えない感慨をもって聴きました。
後半のリングアレンジ、総演奏時間60数分のうち半分近くが「神々の黄昏」からの音楽。やっぱり、その中でも「ジークフリートの葬送行進曲」から「ブリュンヒルデの自己犠牲」に至る音楽の歩みの壮大さ、圧倒的なスケール感。そしてそれを支える京響の音の素晴らしさ。
ああ、あのとき画面を通して聴いていた音の真実がこれなんだなあ・・・編成はイコールではななく、サウンドがまったく同一ではないことはわかっている。でも、これが「真実」なんだ。それを体感できたことが、素直に幸せ。
この定期を用意してくれた京響に、ただ感謝です。
追記:これだけの素晴らしい演奏が、たった2-300人の観客によってしか迎えられないことが、素直に悲しかったです。
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