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2021年08月31日21:37

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中国とヨーロッパの違い ある疑問

中国とヨーロッパなど題しているが大それたことを書くわけではない。ユーラシア大陸の東と西に位置する中国とヨーロッパについて以前からある違いに疑問に感じてきた。ヨーロッパにしても中国にしてもどこまでが領域かについては細かくは考えないで、大雑把に中国は現在漢民族(にアイデンティティを持つ人)が住む地域(自治区は含まない)、ヨーロッパは現在のEUの地域とする。面積を比較すると、中国960万平方キロ(自治区を含む)とEU約420万平方キロ(ウラル山脈以西とすると倍以上になる)。

中国は歴史上に殷という国が長安を中心にした中原に現れて以来現在に至るまで漢民族の国という意識で統一国家が形成されてきた(小さな国が分立する時代にあっても)。一方現在小国が多数あるヨーロッパが一つの中央集権的国家として存在したことはないのではなかろうか。ローマ帝国あるいは神聖ローマ帝国の領地は広大だったが全ヨーロッパを支配してなかったはずだ。

中国は長安が中心で長安のある中原が中国の中心という思想があったようで(日本で平安京、畿内が中心という思想もその流れか)小国が乱立した時代でも中原の国が他の国より格が上だったらしい。一方ヨーロッパではローマが宗教上の中心ではあったものの政治的に中心であった時代はさほど長くないようだ。

ユーラシア大陸の両端で一方は大国でもう一方は小国家分立である要因が何かないか考えてみた。まず浮かんだのが地形だ。中国の中央に国土を完全に分断するような大きな山脈(小さな山脈はいくつかある)がない。一方ヨーロッパはアルプス山脈がイタリア半島、ピレネー山脈がイベリア半島を分断している。

もう一つ中国が表意文字の漢字文化であるのに対しヨーロッパは表音文字のアルファベットを使っている点を注目したい。中国の北の北京語と南の広東語では全く会話ができないらしい(日本の南北 津軽弁と鹿児島方言、沖縄方言の違いくらいだろうか?)。それでも漢字で書かれたものは共通理解できる。中国語とは言語体系が全く異なる日本の大和朝廷の役人も漢字文化圏から来た人とは漢字で意思疎通できたという。ヨーロッパはと言うと、ラテン語が公用語として広く使われた時代があったようだが現在は国の数だけというよりはそれ以上に言語があるみたいだ(中国にも少数民族が存在し固有の言語が多数あるとは思うが漢字を通じて意思疎通ができる。)。

殷が支配した中原に住む人を漢人とするとその時代に中国各地にあったであろう国(共同体)の住人が殷の中原の漢人と同じ系統の人たちだったか分からない(DNA分析の手法により日本人の起源について書かれた本に現代中国人のDNA分析も書かれていたが、中国内でDNAにかなり違いがあるとあった)。

長安を中心とした中原の政治的優位性・文化的先進性、漢字による文化の共有、人の往来を物理的に遮断する山脈があまりない。
他にもっと大きな要因があるかもしれないが、歴史や地理に疎い私のアタマに浮かんだものを挙げてみた。

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