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2020年11月08日06:52

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こんなオヤジに私もなりたい。上方落語「胴乱の幸助」を聴いて

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今朝4時から放送した「落語研究会」みた?

今日の演目は、上方の桂吉弥さんの「胴乱の幸助」ね!

上方噺を「落語研究会」でやるのも珍しい。

憲さんこの上方噺好きなんだよな〜ハート

「住吉駕籠(蜘蛛駕籠)」と並ぶ憲さんの好きな上方噺ね!

以前、憲さん東西線のなかで喧嘩の仲裁した報告をした時にこの噺に触れたことがあったと思うけど、その噺ね!

「胴乱」とは、革製の方形をした小袋で、元来は鉄砲の弾丸入れで腰にさげていた。喫煙の風習が広まると火打石やタバコ入れ、さらには印判、薬入れとしても使われるようになったようだ。
幕末に各藩で洋式調練が行われるようになると、肩掛胴乱、負皮(おいかわ)胴乱が兵士の間で流行したようで、肩掛胴乱はいまで言うショルダーバッグのことみたいだ。

しかし、この噺「胴乱」はあまり関係がない。
「胴乱を腰につけた大阪の変なおじさんの噺」といったところである。
だから吉弥さんも、この「胴乱」についてはマクラでも触れていない。

今や「胴乱」といっても何のことか通じないだろう。

落語研究会では、終わりの京須さんの解説で触れてくれている。

この噺、憲さんはじめて聞いたのがかの上方の爆笑王、桂枝雀師匠のそれであったが、それはそれは面白い噺だった。

特に浄瑠璃の稽古の場面はおかしくて大爆笑したものだ。

ちなみに、吉弥さんは枝雀師匠と同門の米朝一門で、米朝師の孫弟子にあたり、師匠は若くして亡くなった桂吉朝師である。母校も枝雀師匠と同門の神戸大学であり、インテリ噺家である。

この噺、その大阪のけったいな幸助というおじさんの趣味が「喧嘩の仲裁」ということで巻き起こるドタバタ喜劇なんだけど、この幸助という人の気質は大阪人らしからず気前がいい。
そしたら、やっぱりこの人阿波から大阪に出てきて割り木屋で財を成した人らしい。

番組初めの解説で京須さんは、この幸助のことを「人の気持ちを察する事が出来ない、困ったおじさん」と解説していたが、憲さんはそうは思わない。
こういうお節介なおじさんがいてこそ世の中の平和は保たれるのではないかと真剣に思いますね。

憲さんもこういうおじさんになりたいですな!

以下、「胴乱の幸助」のあらすじ。

引用

今日は「胴乱の幸助」です。
上方落語ですが、最近では東京でも演じる噺家さんもいます。
その時は「胴乱幸助」と「の」の字が無くなります。

粗筋は上方の方で書きますと・・・
阿波の徳島から出てきて、一代で身代を築いた働き者の割り木屋の親父の幸助さん。いつも腰に胴乱をぶらさげて歩いています。
喧嘩の仲裁をするのが道楽で、喧嘩なら子供の喧嘩、犬の喧嘩でも割って入るという。
往来で喧嘩を見つけると中に割って入り、必ず近くの料理屋で説教し仲直りさせご馳走するのを楽しんでいる。

今日も喧嘩を探して歩いていると、幸助さんが来るのを見つけ、喧嘩のまねをして酒にありつこうと二人組がなれあい喧嘩をはじめる。
これが本当の喧嘩になってしまった所へ幸助さんが割って入る。
料理屋へ連れて行き、仲直りさせ酒、さかなをふるまう。二人組はずうずうしくみやげまでせしめる。

もっと大きな派手な喧嘩はないものかと歩いていると、浄瑠璃の稽古屋の前へ来る。中では「桂川連理柵」(かつらがわれんりのしがらみ)お半長右衛門帯屋の段の嫁いじめの所を稽古している。
幸助さん、これを聞くとすっかり本当の嫁いじめだと思って中へ飛び込む。
驚いた稽古屋の師匠が、これは京都の話だと説明するが、浄瑠璃など知らない幸助さんはそれならもめごとを収めに京都に行って来るといい場所や店の名を紙に書いてもらい京都へ向う。

大阪の八軒屋から三十石船に乗り伏見で降り、柳の馬場押小路虎石町の呉服屋に入った幸助さん、お半長右衛門の一件をかたづけに来たと話し始めるが番頭はちんぷんかんぷん。
番頭は話の中にお半とか長右衛門とか帯屋が出てくるのでやっと浄瑠璃の「お半長」の話だと分かり馬鹿馬鹿しくて大笑いする。
それでもまだ本気な幸助さんは、お半と長右衛門をここへ出せと言う。

番頭 「お半も、長右衛門もとうの昔に桂川で心中しました」
幸助 「え、死んだか、汽車で来たらよかった」

とまあ、汽車と船が共存していた明治の始めの頃の噺です。
東京版でもそう変りはありません
この先は同じ展開で、京都まで行くのです。
オチも同じでした。
今日のは途中で落としています。
それは、無一文の酒好き二人が、幸助さんお仲裁の酒を目当てに、目の前でケンカを始めます。
幸助さんは仲裁をして、両方に意見を言います。
「お前達、オレが居なかったらどうなってたと思うんだ!?」
「ハイ、喧嘩は起きてなかったです。」
と言うオチになっています。

以上、引用終わり。

参考

https://hajime-17.blog.jp/archives/1698788.html

この噺、江戸落語にも移植されているとあるが、憲さんは聴いたことがない。

やはり、これは大阪と京都が舞台で関西弁で語られるから面白いのではないだろうか?

「お半長」も京都が舞台の関西の文化だし。

参考「桂川連理柵」

http://tiiibikuro.hatenablog.com/entry/2017/09/21/%E6%A1%82%E5%B7%9D%E9%80%A3%E7%90%86%E6%9F%B5_%E5%B8%AF%E5%B1%8B%E3%81%AE%E6%AE%B5

しかし、江戸を舞台にした「胴乱幸助」も是非聴いてみたいですな!

吉弥さんも、「新選組!」に出てた頃に比べると、幸助さんのようないいオッサンになりましたが噺家として脂が乗ってきていますな!

「胴乱の幸助」是非とも聴いていただきたい、大爆笑の一席です。

どーよっ!

どーなのよっ?

※画像は吉弥さん
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