９月の。

９月に観たのは『009 RE: CYBORG』。

●『009 RE: CYBORG』
世界中で多発する自爆テロ。犯人が聞いたと云う『彼の声』。その正体を暴き、世界秩序の崩壊を防ぐため、世界中に散って居たサイボーグ達が再び集結する。高校生である島村君は『彼の声』に従いテロを起こそうとして居たが……的な。
あー。アレを平成の技術とノリと画風で創るとこうなるのね。みたいなね。絵は綺麗でしたよ。特に旧作を知って居る世代だと好き嫌いは分かれると思うけどそれはしゃあない。僕はまぁ、嫌いではないかな。新しいモノを創るなら、それは新しいモノを創らないとね。何故なら新しいモノを創るのだから。
其処ら辺をクリアすればね、『神の声』『現れ消える謎の金髪少女』『天使の化石』とかそれっぽいガジェットが散りばめられて居たりしてまぁサイボーグ００９の世界だなコレは。と納得は出来る。
００６とギルモア博士が裁判で争って居るとか、旧式のワンオフパァツばかりの００４はランニングコストが高いので第一線から退いて居るとか、００９がリーダーであるコトに反発した００２は袂を分かっているとか、割とシビアなアレコレも見え隠れして居たけどそれもリアル路線だと好意的に捉えとく。
ひとつだけあるとすればその００２。００９に反発した理由が「彼が専守防衛しか口にしない日本人だから」てのはちょとだけ引っ掛かったな。今更そんな、今まで共に死線を潜り抜けた仲間をたかが国籍なんかで縁切りするの？するかぁ？君らが？みたいな。まぁ、結局、情は切れてなかったからいいけど。
サイボーグ戦士としての記憶を消し、３年ごとに人生をリセットしつつ延々と高校生活を繰り返す００９。その高校生島村君の彼女ぽい同級生がイキナリ居なくなったり居るハズのないトコに現れたりして何なの？ジョーの妄想？精神の中だけの存在？００３なの？てのが判らなかった。描写は好きだけど。
００９を軸に００３や００２との関係は掘り下げられて居たし、他のメンツも割と活躍して居たけど００７と００８だけは早々に失踪して仕舞い、特に００８は能力も絡まなかったし殆ど出番がなかった、それが残念と云やまぁ残念かな。彼が天使の化石を見つけたのが深海だったら良かったのかしら。まだ。
ラストの流れはずっと前に創られた映画版に似て居るかな。よく判らないままに悲劇は回避され、死んだハズの仲間と帰還不能だった００９は帰還し、そしてちょとポエジーに〆られる感じがね。少しね。
余談だけど鑑賞後にちょこっと調べて居たら『押井守が噛んで居た頃の初期構想』みたいなプロットに行きあたってコレがちょとなかなかブッ飛んでてブッ飛んだ。まぁアレは、うん、００９じゃないな。押井守だ。好きか嫌いかで云えばまぁ好きだけどそれは押井守作品がまぁ好きだからかも知れん。以上。

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すっかり１月１本ペェスになってるな。まぁいいけど。