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2020年09月03日10:58

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娯楽映画に博愛精神は持ち込めない、これ常識

妙なところに引っかかる癖があります。たとえば、みんな大好き伝説のシンガー・ソング・ライターの尾崎豊さんの曲で「盗んだバイクで走りだす」と聞けば、「やりばのない気持ち」を抱えた「15」歳の少年の心情より、盗まれたバイクの持ち主はさぞかし哀しかったろうなと・・・それは、年を取って分別臭くなった今の私だからじゃなく、初めて聞いたまだそこそこ若い頃からそうでした(^^;。

娯楽性の高い映画が大好きなんですが、そういう種類の映画によくあるカーチェイスのシーンを見ていると、メインキャラたちの車がドキドキハラハラの追跡劇を繰り広げていく中で、名もなき人たちの車が次々に破壊され炎上していく・・・すごい迫力で、映画にはなくてはならないシーンなわけですが・・・もしこれが現実世界なら、多くの人たちが自分とはまったく関係ないことで命を奪われている、そして大切な人を奪われた家族がいる・・・命に別状がなく怪我もしていなかったとしても、もしかしたら人生を左右するような大切な商談をふいにしたかもしれない、大切な人との約束を守れなかったかもしれない・・・そんなことを考えてしまいます。娯楽映画を見ながら、もしこれが現実ならと考えること自体が間違っているんですけどね(^^;。

また、復讐もののドラマなんかを見ていると、心優しい主人公が、極悪非道の仇を殺そうとして、護衛の人たちをバッタバッタと薙ぎ倒していくようなシーンがよくあるんですが・・・護衛の人たちに何の罪があるんだろうと思ってしまいます。中には親玉の悪行を知りながら、私利私欲のために喜々と付き従っている者もいるでしょうが、大抵の場合、職務として護衛しているだけなのに、ためらいもなく簡単に殺されてしまいます。けど、本来、彼らにも家族や恋人や友人たちがいるはず・・・そんなことにも思い至らず、自分の憎しみに囚われて、関係のない人まで殺して平気な主人公が、「心優しき」って、それは違うだろうと・・・

そんなこと言っていたら、どんな映画やドラマも楽しめないんですけどね・・・ただ、思うんですよね・・・地球上に77億人くらいの人がいたとして・・・わたしは、そのほとんどの人を知らないわけだけど・・・わたしが知らない人たち一人ひとりに、それぞれの人間関係があり、それぞれの暮らしがあり、それぞれの人が泣いたり笑ったり悩んだり苦しんだり・・・愛したり時には憎んだり恨んだり・・・

わたしにとって、知らない人たちというのは、映画の中の名もなき役の人たちと同じで・・・いや、同じではないんだけど・・・少なくても、わたしに心致されることもなくて・・・それはもう、お互いさまで、致し方のないことなんだけど・・・なんだかなぁ〜って思うのであります・・・

何かを表現するためには、スポットライトを有効に使うことが必要です。まんべんなく照明を当てていては、観る人はぼやっと全体を見るか、自分の経験や興味に沿って、気になるものだけを見ます。見せたいものを見てもらうためには、見せたいものに照明を当てなきゃいけないわけです。

それは何に関しても当てはまることで・・・何かを伝えるためには、伝えたいことを目立たせる技が必要・・・歌詞やドラマや映画は、それをしているだけなので、わたしの感じていることは、まったくもって的外れ、言いがかりなのですが・・・きっと、その作品自体ではなく、わたしの感じている別のところの何かの違和感が、そこに投影されているんでしょうね・・・

意味不明ですか・・・そうですよね・・・そうですよね(^^;。
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