mixiユーザー(id:27593327)

2020年05月24日13:25

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好き「ローチェスト」

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私の一人暮らしの歴史と共にあったローチェスト。

遠い昔、友人宅で不要となったモノを貰ったものだ。

彼は横浜の自宅から八王子の私のアパートまで予告も無しに運んできて、有無を言わさず部屋に設置していった。

突然のことで驚いたが、その家具の利便性は高く、それ以来、部屋はこのローチェストありきの生活を続けている。


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今思えば非常に親切な奴だった。

家で不要となった家具を見て、アイツの所に必要だろうと想像し、手間暇かけてわざわざ持ってきてくれたのだ。

このローチェストを長く使い続け、ボロボロになってもなかなか手放せなかったのは、そんな彼の思いが胸に突き刺さっていたこともある。


先日の引っ越しの際も件のローチェストと共に新居に移り住んだ。

いつも通り便利な場所にローチェストを配置させ、その他の家具等を並べていく。

その後、引っ越しの片付けが済んで生活のリズムが整った頃、ふいとローチェストの引き出しの取っ手を引いた。


バキッ


いつもと違う角度で引っ張ったのが良くなかったのか、老朽化で弱っていたのか、取っ手が付け根から割れて取れてしまった。

冷静にボンドで接着して修理をしたが、何かの合図のような気がした。

元々中古だったこともあり、表面の化粧板が剥がれたり、上板がゆがんで引き出しが奥まで入らなかったりと、見た目や不便さを誤魔化せなくなってきていたのも事実だった。


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ついに一大決心をしてローチェストを新替えした。

もっと大きなタンスや収納棚を選ぶ選択肢もあったが、結局これまで使っていたサイズによく似た2段ローチェストしか考えなかった。

何故だろう、友人への敬意か、生活習慣の踏襲か、機能性の追求か、それとも家具を選ぶセンスとしてローチェストが好きなのか。

もしくはそれら全部。おそらくはそれら全部。
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