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2020年03月14日23:33

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祝☆常磐線全線開通

 今日は一日しとしと降る雨。明日は冷え込むそうだ。
 一方で、桜開花の便りも届く。

 9年間はとても長かったけど、常磐線が全線つながった。正直、広範囲に津波の影響を受け、原発事故で多くの住民が避難を余儀なくされた状況で、壊れた線路を復旧させるのは無理だと思っていた。
 元々、勝田ぐらいまでは乗客もそこそこいるのだが、北上するとローカル色がどんどん深まるのが常磐線。今の日本の鉄道に対する流れだと廃止されてもおかしくなかった。
 ただ、全線開通したことで、首都圏と仙台がつながる形になる。常磐線が活用されるには途中にある土浦・水戸・日立・いわきなどの都市間輸送の活発化が必要だろう。単に鉄道をつなげばよい、というものではなく、沿線にそれなりの産業を発展させ、人の流動性を大きくする必要がある。東京に一極集中してきたこの何十年かの歴史が「間違っている」という認識がなければ、せっかく作り直したインフラも資本の無駄遣いになりかねない。
 原発事故は、東京への電力供給のために作られていった原発の負の側面が大きく出てしまったものだ。直接的に首都圏でも「輪番停電」という形で被害を被ったが、福島県沿岸部の受けたダメージは計り知れない。これまでも地方都市に大企業が拠点をもって生産する、というスタイルはあるのだけど、そうした都市が「進出してきた企業」頼みになってしまう傾向は強い。そうでない方向性を持たせるには、人口規模が20万から30万の都市でも、多種多様な産業を有している形態を目指す必要があろう。若者にとって、その地域だけでも就職口が沢山ある、という状況ならばそもそも過疎化などということは起こらない。
 そういう社会を創っていくのは簡単ではないが、ITが発達し、通信も5Gになる時代。根本的な見直しはできるはず。政府は「修理代金」を払うだけでなく、なぜこんなことになったのか、という原因をまじめに考えて、将来性のある社会の構築に力を入れて欲しいものだと思う。

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JR常磐線 9年ぶり全線運転再開
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&from=diary&id=6008445

 JR常磐線が14日、全線で運転を再開した。2011年の東日本大震災と東京電力福島第1原発事故の影響で、福島県の富岡―浪江間(20.8キロ)で不通となっていたが、9年ぶりに全線がつながった。

 運転再開区間の一部は、放射線量が高い「帰還困難区域」にある。復旧作業が難航していたが、除染作業がようやく完了し、19年12月から試運転の列車を走らせていた。この区間にある夜ノ森(よのもり)(富岡町)▽大野(大熊町)▽双葉(双葉町)――の3駅や周辺の道路などでは、運転再開を前に避難指示が解除されていた。 

 常磐線は東京都と宮城県を結ぶ。今回の全線開通に合わせ、東京―仙台間を直通運転する特急列車の運行も再開。上野・品川と仙台間を「ひたち」が1日3往復する。震災発生直前までは、上野―仙台間を特急「フレッシュひたち」「スーパーひたち」が1日7本、最速4時間12分で結んでいた。復旧区間の富岡―浪江間では普通列車が1日11往復する。【平井桂月】
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